ミラノには、郊外にあるローフィエラ(Rho-Fiera)会場と市内にあるフィエラミラノシティ(FieraMilanoCity)会場の2箇所にあります。
ミラノファッションウィーク(ミラコレ)やミラノデザインウィーク(ミラノサローネ)をはじめ世界でもトップクラスの様々な見本市が開催されます。
Rhoは地方自治体の名称で(hはイタリア語では発音しませんのでローとなります。)
Fiera フィエーラとは見本市のことを指しております。
ローフィエラ/フィエラミラノシティのコンベンション施設会社:https://www.fieramilano.it/en/
今回は、ミラノ市内からローフィエラ会場へ足を運ぶ方へいくつのアクセス方法をご紹介してまいります。
※2021年2月時の情報となります。
ミラノ市内からローフィエラ会場への行き方
ローフィエラ会場で圧倒的に混雑されるのはなんといってもミラノサローネ (国先家具見本市)です。
開催期間中は、世界中からのべ40万人以上の来場者がいるため相当な混雑っぷり!
通勤時間帯の移動はどの展示会でも開場時間に合わせて混雑するのを想定なさってくださいね。
混雑するということは→満員電車で身動きが取れない→盗難被害の確率も格段に上がります。
展示会の規模にもよりますが世界的に大きい見本市へ行かれる場合は、開場時間に合わせて地下鉄に乗るのではなく、予定到着時間の15分前などちょっとでも早めにセッティングをされて出発されると混雑の密度も変わりますので是非ご検討ください。
時間の間隔は日本の大都市の通勤ラッシュと同じ感覚で行動いただければOKです!
ただし、被害率は非常に高いですのでしっかり管理してお出かけください。
被害に遭うのは日本人だけではなく、自国のイタリア人ですらもちろんターゲットになります。
また、商談用の荷物が多いなどの理由で交通機関での移動を避けたい場合は、 タクシーを利用するなど用途に合わせて使い分けてもいいかもしれません。
前日には必ずストライキのチェックもお忘れなく!
ミラノ市交通公社、タクシーや飛行機を含めた全ての交通機関のストライキがないかチェックされることをオススメいたします!
でも情報が入り次第、ご紹介する予定ですが
数日前から予告される場合と前日いきなり予告される場合など、
発表がいつも同じタイミングであるとは限りません。
特に、ストライキはミラノで大きなイベントがある時に限って行われることが多々あります。
交通機関を利用する客数が多い時に労働組合側がストライキを申し立てることで交渉がより優位になることを狙っているのでしょう。
コロナ前は3ヶ月に1回〜2ヶ月の1回などの割合でストライキがしたが、今後どうなっていくかはわからない状況です。ですので、宿泊先やSNSニュース等でチェックをなさると当日慌てずに済むと思います。
アクセス方法3パターン!
会場は大まかに分けて3つの方法でアクセスが可能です。
- 地下鉄 Metro メトロ
- 鉄道 Linee S リネエ・エッセ線 / Trenordトレノルド線
- タクシー・Uber TAXI /Uber
1.地下鉄は市内を網羅しているので最寄駅からの移動が可能です。
ミラノ市内からローフィエラ会場まで:2ユーロ
2. 鉄道は、ミラノ郊外と市内を結ぶミラノ近郊鉄道のLinee S (リネエS)
および北部国鉄のTrenord(トレノルド)があります。
宿泊先から最寄駅が近い場合は、こちらを利用されてもいいかもしれません。
地下鉄と同様ローフィエラ会場まで:2ユーロ
3.ハイヤーなど車を利用した場合
ミラノからローフィエラ会場まで約15kmです。所要時間約40分の場合
タクシー料金:40~45ユーロ
Uber料金 :混雑など状況で値段は変動 60ユーロ~
ではそれぞれのアクセス方法をご紹介いたします!
地下鉄を利用する
ATM(ミラノ市交通公社)が運営しており、
M1線 Rossa ロッサ(赤)
M2線 Verde ヴェルデ(緑)
M3線 Gialla ジャッラ(黄)
M5線 Lilla リッラ(薄紫)
ミラノの地下鉄は現在4線が走行しております。(近年中にM4線 Bluブル(青)も運行する予定。)
ローフィエラ会場へは、M1赤線を利用
ローフィラ会場には M1赤のRho Fiera行きに乗車し、Rho Fiera Milano駅終点で下車です。Duomoからの出発ですと、同じM1のまま所要時間は約30分です。
日中は4分~11分毎に運行され、夜21時以降は1時間に4本運行されています。
ローフィエラ線のあるM1の線路は3つありまして、
RhoFieraローフィエラ線、Bisceglieビシェーイエ線、そしてSesto FSセストFS線があります。 特にローフィエラ会場へ向かう線路はビシェーイエ行きも停車しますのでお気をつけください。
ローフィエラ会場からミラノ市内へ向かう際にはセストFS線しかございません。
地下鉄およびLinee Sマップを確認しましょう。
チケットの購入
料金は2ユーロです。
2019年7月より料金が改正され、
ミラノ市内のMi1ゾーンからローフィエラ会場のあるMi3ゾーンまでは
全て2ユーロに統一されました。
名刺サイズのATMのチケット
2019年6月までミラノ市内は1,5ユーロ、ローフィエラミラノ駅までは遠距離料金の2,5ユーロでした。
情報を知らずに通常料金で地下鉄を利用し、ローフィエラミラノ駅の改札でたくさんの駅員が乗車券をチェックしては遠距離料金ではないと罰金で35ユーロを払わせられていた人が続出していました。
料金が統一されたためローフィエラ駅に到着早々突然の抜き打ちチェックは無くなりましたのでご安心ください!
ATMチケット取扱店の看板はTの大文字が目印です
チケットは地下鉄駅改札付近のキヨスクでBiglietti /Ticketsの表示がされているところや、改札付近の券売機、もしくは地下鉄駅周辺のBar(バール)もしくはロト・チケット等販売許可のあるTabacchi(タバッキ)などで購入が可能です。
ミラノ中央駅やドゥオーモ駅など多くの人が行き交う場所の券売機付近には、駅員または親切な人を装い、釣り銭をチップとして請求することもあるので購入の際は、荷物が少ない時、2人以上の行動で見張り役と購入役に分けるなどされると得策でしょう。
詳しくは 掲載予定のミラノの地下鉄・トラム・バスについてのページをご覧ください。
ATM Milano Official APP というアプリもあります。
今現在はイタリア語での記載のみなので数日間の滞在時には使いにくいかもしれません。
ミラノ市内 – ローフィエラ会場(Mi1- Mi3) 区間では、地下鉄と同じチケットが利用可能です。
地下鉄もLineeSも改札でチケット投入口にチケットを入れ、チケットを先に取り出すと改札が開くシステムです。(ちょっと時間がかかります。)
下車する際は改札が自動で開閉する場合もありますが、チケット投入口にチケットを入れないと改札が開かない時があります。
時間帯や激しい人の出入りのある駅ほど改札ガードがしっかりしていますので、チケットは入り口で使った後もすぐ取り出しやすいように準備しましょう。
鉄道を利用する
ミラノ近郊鉄道(Suburban railways)通称 Linee S リネエ エッセ というミラノ市内とミラノ近郊の東西南北をつなぐ鉄道網)とTrenord(トレノルド)という国鉄でも北部のローカル線を運営している鉄道ラインを利用することができます。
Linea Sを利用してローフィエラ会場へ
Linee Sは地下鉄と同じ路線図でご覧いただくことができ、
ミラノ市内からは S5線、S6線、そしてS11線がローフィエラ会場を通ります。
S5:Varese – Milano Passante – Treviglio ヴァレーゼ⇄ミラノ・パッサンテ⇄トレヴィリオ 線
S6:Novara – Milano Passante – Treviglio ノヴァーラ⇄ミラノ・パッサンテ⇄トレヴィリオ 線
S11:Chiasso – Como – Milano – Rho キアッソ(スイス)⇄コモ ⇄ミラノ⇄ロー 線
S5線とS6線はパッサンテというミラノ市内は主に地下にある通行線網で、地下鉄メトロともトレノルドの国鉄系の駅とも違うリネエ・エッセ専用の改札になります。
S5、S6合わせて約20分毎に1本の間隔で走行しているので便利ですね。
S11は運行しているようですが1日の本数も限定されているため今回は割愛しました。
ミラノ・パッサンテ標識
S5、S6が通過するミラノ市内の主な駅は
Porta Garibaldi Passante ポルタ・ガリバルディ・パッサンテ
Pubblica Passante プッブリカ・パッサンテ
ローフィエラ駅まで約15分です。
そのほか
Porta Venezia Passante ポルタ・ヴェネツィア・パッサンテ、
Dateoダテーオ、Porta Vittoria ポルタ・ヴィットーリアなどに停車します。
(パッサンテ線とトレノルド線のローフィエラ駅は同じです。地下鉄のローフィエラ駅とは異なり300mほど離れた駅となります。)
トレノルドを利用してローフィエラ会場へ
Linea Sの近郊鉄道と違い、北部鉄道のトレノルドや国鉄のトレニイタリア、私鉄のイタローなどの列車が混在し、各停列車も、急行列車も停車します。
所要時間は10分と短く、ミラノ中央駅で乗車したら次の駅で下車です。
なので、読んでいるだけだととってもシンプルではありますが、ミラノ中央駅の改札はセキュリティ強化のため、最近はホームに入るのにもチケットのチェックがされます。
そこでは地下鉄のチケットを見せてRhoFieraに行くことを伝えて改札ホームへ入ります。
24のプラットホームがあるので乗車する乗り場が何番なのかを把握するのにちょっと時間がかかるかもしれません。
各停・急行・高速列車と様々なタイプの列車が運行しているため常に人が行き交ってます。
Regionale Veloceレジョナーレ ヴェローチェ(急行)はRVと表示されます。
また、イタリア列車事情あるあるで、突然何かの変更があって急に運休や、
遅延などで混乱する可能性があるので必ず乗車前にホームの時刻掲示板で行き先を確かめる、
乗る列車付近にいる駅員さんに確認して乗車することをオススメします。
ローフィエラ ミラノ駅に停車する電車は
急行RVのTorino Porta Nuova トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ行きや、
各停REGのDomodossola ドモドッソラ行きなどがあります。
こちらは時刻表を見ると2021年2月時点で、毎時間15分発と25分発があり、1時間に2本運行。
もし25分の電車に乗り遅れると45分以上も待つか、地下鉄で別の駅へ移動し、M1赤線に乗り換えるか、Linee Sに乗り換えることになってしまうので時刻表のチェックを事前にされるといいですね。
時刻表はトレノルドのウェブサイトからチェックできます。
https://www.trenord.it/en/tickets/travel-titles/tickets/
こちらもミラノ市内-ローフィエラ会場(Mi1-Mi3) 区間では、地下鉄と同じチケットで利用可能です。
それにしてもチケットも料金も統一されたので便利になりましたね!
タクシー/Uberを利用する
ミラノでタクシーを利用する際は、電話またはウェブで予約するか、指定のタクシー乗り場へ行って乗るかが基本です。 詳しくは、掲載予定のタクシーとUber比較をご覧ください。
展示会場へ大きな荷物がある時、会社トップの同行で安全対策を取りたい場合、そして、運悪く地下鉄などのストライキに遭遇してしまった場合はタクシーまたはウーバーを検討してもいいかもしれません。
ただ、世界的規模の展示会の場合は来場者も多く、道路も開場の時間隊は非常に混雑します。
ミラノ市内を抜けるまで信号も多く、渋滞にハマることが多いです。
バイパスの出口まで長蛇の列で動かないという時もありますので、時間帯をずらすなどして対応する方がよろしいかと思います。
交通量にもよりますが、通常ですと所要時間約40分でタクシーは40ユーロ前後。
4名で乗れば1人あたり10ユーロでシェアできます。
ウーバーは混雑具合で料金が変動しますが、こちらも空いていれば40ユーロ前後〜ありますが
混雑時は100ユーロ以上に跳ね上がる車もあります。
おわりに
以上がローフィエラ会場アクセス3パターンでした。
ご参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
* 料金等全ての情報はATMミラノ市交通公社 https://www.atm.it/
Trenordトレノルド北部鉄道 https://www.trenord.it/ の情報をもとに作成いたしました。