イタリアのタクシーって安心して乗れる?
イタリア国内でもタクシー事情は各地で違います。
タクシー業界に対する法律はインフラ交通省(Ministero delle Infrastrutture e dei Transporti)の管轄ですが、各地方自治体で規制が違います。
そのため、初乗り運賃も、走行距離の運賃も、トランクに積む荷物の加算料金も各都市の規制で違うので、慣れていないと戸惑うこともあるかもしれません。
現地でタクシーを利用する際、特にナポリやローマはメーター料金にスイッチを入れないとか?
わざと遠回りされたとか? 値段交渉必須なのかとか? スマホアプリの発展で被害は減少しているようですが初めて訪れる街でタクシーを利用される場合は、乗車の前にある程度情報収集されているといいと思います! 特にスーツケースを運んでいると身動きが取りにくいですから対策をとって安全に旅行してくださいね!
タクシー共通事項
全国共通して基本的な仕組みをまずはご紹介いたします。
料金体制は、
平日料金
休日料金 (日曜・祝日)
夜間料金
以上の3種類があります。
固定料金: 空港ー市内間は料金がフィックスされているところが多いです。
タクシー車
車体は白。ひと昔はベンツ車が多かったですが、ここ10年はToyota車が燃費の良さでタクシー運転手に人気です。 車体の上に表示板TAXIは満車の時はランプが消えていて
空車の時は蛍光灯が緑色。
乗り方
自動ドアなし! 乗車は流しタクシーはできず、タクシー乗り場で乗車するか
電話またはアプリでの予約して指定する場所に来てもらいます。
ですので、タクシー拾おうと思って手をあげて、、、という行為はタブー。
ホテルなどでタクシー呼んでくださいと言えば来てもらえますが電話予約と同様、タクシーが予約を受け付けて指定場所に来る数分間分無線迎車料金としてタクシーメーターが入ります。
例えばですが、フィレンツェは基本料金のほかに乗車した人数に対して
追加料金が加わったり、スーツケース1個に対して追加料金が発生したりします。
では、ミラノのタクシーはどのような様子か見てみましょう。
ミラノのタクシー事情
ミラノのタクシードライバー
ミラノではタクシーはとても礼儀正しい運転手の方が多いです。
英語も片言は通じます。
わざと遠回りして稼ごうとする方もほとんどいらっしゃいません。
ただ、まれに指定した住所を間違えて遠回りされて揉めたり
運転手さんからチップ請求されることは確かに0とは言い切れません。
基本的にチップは渡されなくていいですが、
1ユーロ以下のお釣りをチップがわりになさるくらいでも喜ばれます。
タクシーの運転手の方は日本人にとても好意的です。
タクシーのサービス
ミラノではスーツケースに対して追加料金は発生しません。
運転手を含まない5人乗りのタクシーもあります。
クレジットカードでも支払い可能なタクシーもありますので乗車前に聞くといいと思います。
混雑するタイミング
週末の夜(ディナー後22時以降)、ミラコレ期間中、特にミラノサローネ期間中は交通渋滞
とともにタクシーが混みすぎて捕まらなくなります。
そのほか、雨の日やATM(ミラノ交通公社)の労働組合ストライキがあった場合など。
タクシーの組合もストライキをすることがあります。
ミラノタクシーTel&App
タクシー会社の電話番号
タクシーを呼び出す時は電話で呼び出すか、My Taxiというアプリを利用することができます。
Taxi Blu タクシー ブル Tel. 02 4040
Radio Taxi ラディオ タクシー Tel. 02 6969
Milano radio Taxi ミラノ ラディオ タクシー Tel. 02 8585
e Taxi イー タクシー Tel. 02 5353
<02> は市外局番です。
電話のかけ方は+39(国番号)の後そのまま 02で続けて電話をおかけください。
ミラノでも使えるタクシーアプリFree Now(旧My Taxi)
実はUber以外にもスマホのアプリでタクシーサービスを利用できます。
アプリも WeTaxi, Free Now, It Taxi, Apptaxi, In Taxi, TaxiClick Easy, Digitaxi
と7つもあります! 当然のことながら言語はイタリア語よくて英語が使えますが
Uberのように日本語は使えません。
使い方はUberと差はあまりありませんので、ここでは1社 ヨーロッパ各国でも同じアプリが利用できるFree Now(旧My Taxi)をご紹介いたします!
Free Nowはヨーロッパ各地で利用できるアプリなのでヨーロッパ周遊する方には便利なアプリではないでしょうか。特にイギリスやドイツでは多くの地域で利用できるようです。
イタリアでは現在7都市:ミラノ・ナポリ・ローマ・トリノ・カターニャ・パレルモ・カリアリで利用可能です。 お支払いもアプリに登録したクレジットカードApplePayもしくはドライバーに現金と伝えて現金を用意することも可能です。
それにしても便利になりましたね!
ミラノタクシー運賃表
基本料金
平日料金(6:00 – 21:00): 初乗り運賃 3,40ユーロ
休日料金(6:00 – 21:00): 初乗り運賃 5,60ユーロ
夜間料金(21:00 – 6:00) : 初乗り運賃 6,70ユーロ
距離制運賃:1km毎 1,12ユーロ加算
時間制運賃:60分につき 29,19ユーロ
第1プログレッション
タクシーメーターが14,69ユーロを超えてから
距離制運賃:1km毎 1,68ユーロ加算
時間制運賃:60分まで 43,78ユーロ加算
第2プログレッション
時速50kmを超える運転を1分以上継続した場合
距離制運賃:1km毎 1,90ユーロ加算
空港発初乗り最低料金:13,50ユーロ
(マルペンサ空港、リナーテ空港、オーリオ・アル・セーリオ空港)
固定料金一覧
マルペンサ空港 ⇄ ミラノ市内間 : 95ユーロ
マルペンサ空港 ⇄ ローフィエラ会場間 : 80ユーロ
マルペンサ空港 ⇄ リナーテ空港間 : 110ユーロ
リナーテ空港 ⇄ ローフィエラ会場間 : 55ユーロ
マルペンサ空港 ⇄ ヴァレーゼ市内間 : 70ユーロ
オーリオ・アル・セーリオ空港 ⇄ ミラノ市内間 : 120ユーロ
※ 固定料金の中には高速道路料金も含まれています!
ミラノ市の2019年7月より改正された運賃表を基にご紹介しております。
現在 2021年2月現在の運賃です。
なお、ミラノ市の料金表の右側に USO COLLETTIVOの一覧もあります。
こちらの料金は個人同士のシェアが最低三人集まれば相乗り料金で使えるという
新しいシステム料金です。
ミラノ市内の移動では、シェアをする場合は知っている仲でホテルなどが同じ地区にあれば
観光やビジネスでも使えるかもしれません。
相手が全く見知らぬ人の場合は、防犯対策として控える方が妥当かと思います。
タクシーの場だけではなく、街には必ずしも善良の方ばかりではないので
馴れ馴れしく話しかける人には現場の状況などに合わせて十分注意してください。
詳細はイタリア語のみですが気になる方はミラノタクシー料金表 PDF資料を参照ください。
Uber について
ミラノにUberが参入してもう5年以上になります。
日本人にありがたいのはアプリが日本語で使えること!
ほとんどの車体は黒が多くてちょっと高級なイメージがあって、Uberが登場した時はそれこそブラックのベンツが多かったですが最近はドライバーさんによって車種も変わってきているようです。
アプリだと車種もナンバープレートも事前にチェックできますので安心ですね。
結論、条件付きですが空いている時は、ミラノでUberは使えます!
乗車して言葉で行き先のやりとりが難しいという問題もなく、
出発したいアドレスと行き先を記入すると3、4台のUber登録車の見積もりが
すぐ出てきます。
料金も前もっていくらぐらいかわかるのは安心です。予約をしてあとは乗るだけ。
お支払いもUberに登録したクレジットカードで支払うのでお財布を取り出す必要もないのは助かります。
インターネットに繋がっていれば移動中もスマホのアプリでどこを走行しているのかチェックできますし、すぐにコメントも反映されるのでドライバーもとても紳士的な方が多いです。
唯一のデメリット!
ミラノのUberは混雑時になると値段が競り状態になって
3倍にも4倍にも釣り上がること。苦笑
混雑でタクシーが捕まらない時にUberに手をだすとびっくりする値段を
表示してきますので使えません。
補足:NCCって?
NCCはNoleggio auto con Conducente の略で ドライバー付きレンタカーという
ハイヤーサービスです。一般のタクシーと違い、企業や高級ホテルがハイヤーサービスを提供したり、空港〜ホテル間の送迎、1日貸切で移動する際などに予約をして利用します。
NCCサービス会社もたくさんありまして、テスラを保有しているところも何社かあります。
NCCは車体にNCCというロゴマークがどこかにあります。NCCも認可がないとミラノ市内は移動不可能なので白タクではありません。 ご安心ください!
ミラコレ期間中に著名人やジャーナリストが移動する時に利用すると、あっちもこっちも黒の高級車でミラノ中心部が渋滞になる時があります。そのほとんどの車でNCC系ハイヤーと思っていただければ。あとは、観光、視察や打ち合わせで5人以上でミラノ市内を動き回る時などとても便利です。
彼らの場合はメーター制ではなく、見積もりをお願いし、交渉することが多いです。機種の指定も選べる時も。基本的に高級車使用なので料金はTaxiよりもちろん高いですが、Uberの混雑時の跳ね上がる料金と比べたら良心的です。
1日中貸し切りも可能、長距離移動、食事をする場合も待機するなどのサービスを提供してくれます。(タクシーもお願いすればできますが。)
2名でゆったりした車種から最高8人乗りのバンもありますから大人数での移動にも助かります。4星以上のホテルだと直接レセプションで相談すれば対応してくれます。
ミラノのタクシー事情いかがでしたでしょうか。
少しでもミラノステイが快適なものになりますように!
お役に立てたなら嬉しいです。 最後までお読みいただきありがとうございました。