今回は前回のブログ イタリアンのメニュー構成は?現地でも使える予備知識まとめ! や、イタリアで食事を楽しもう!ミラノ現地の食事情まるわかり!
に続き、ミラノのレストランの各カテゴリーについてと相場的なものも合わせてご紹介いていきたいと思います。
この情報は2020年3月前までの傾向をご紹介することになります。
今現在、コロナ禍の影響でロックダウンが続き、飲食業界も常に規制が変わるため営業も今ままでと違い思うように営業ができていない状況が続いています。ロックダウンが完全に解除され、以前のような生活ができるようになったとしても、飲食業界がすぐに以前のままの営業形態に戻れるとは限りません。
あくまでもビフォー・コロナ時にミラノではどのような傾向だったのかをこちらでご紹介いたします。
ここに記載しておけば後々アフター・コロナ比較もできるかと思いますので、お付き合いいただけましたら幸いです♡
イタリア国内とミラノの比較
イタリア国内比較になりますが、ミラノでは似たような質でもフィレンツェで食べる時と比較してお値段は平均して2~3割ほど高い感覚があります。そしてミラノは料理のボリュームも少ない傾向。ミラネーゼでメタボの人は国内比較だと少ないです。
ミラノのレストランですが、どうしても他の都市と比べるとお値段は高いものの、パリやロンドンなどの大都市と比べるとリーズナブルではあります。
みなさんご想像の通り、イタリアは基本的に食に恵まれている国です。旅行に行ってご飯が美味しくないということは比較的少ない方です。
(ツアーでいらっしゃる方のご意見を聞くとツアー内での食事が期待するほどではないとは聞きますが、コストを抑えられて予算内でされているからでしょうか。自由行動の際にはぜひおいしい外食も楽しんで欲しいです。)
国内各地に、グルメなレストランは点在しますし、その街で有名な店で長年地元の人に愛されている店などいっぱいあります。
イタリア人も食べるの大好きな民族ですから食の恨みはすごいものがあります。笑
飲食店の分類は?
基本的な分類ですが、これだけ知っていれば十分です。
Bar バール(カフェテリア)
Pizzeria ピッツェリア
Osteria オステリーア
Trattoria トラットリーア
Ristorante リストランテ
それでは、飲食店にもカジュアルにさくっと軽食ができるバールからしっかりと食事をするレストランまで分類分けと価格帯をご紹介したします。
Bar バール(カフェテリア)
コーヒーがメイン。朝カフェ、ランチ後のカフェ、夕方以降はアペリティフといった具合にフラッと立ち寄ってコーヒーを飲む場所です。
バールには、ジェラートも並んでいたり、タバッキ(切手・ロト・公共交通機関のチケット・タバコの販売営業)が隣接しているところもあります。
ランチももちろんできます。短時間にさくっと終わらせたい人向き。
カウンター横のガラスケースに用意されているので、見て注文できるのが楽。
パニーノ(イタリアのバゲット風のパンに生ハムやサラミとチーズが挟まれている)やサラダボールなど軽食がメインでの食事になります。
相場
パニーノ4ユーロ前後。 サラダボール8ユーロ~。 ミネラルウォーター1,50ユーロ/500ml
エスプレッソ1ユーロ〜。カプチーノ2ユーロ~。
結局軽食でさくっと食べてさくっと計算しても、1000円近くなります?!(1ユーロ=130円で計算。)
Pizzeria ピッツェリア
ランチからもピッツァは注文できますが、ピッツァはどちらかというと夜食べるイタリア人が多いです。(お寿司はどちらかというと夜食べるよね。的なノリです♪)
イタリア人はピッツァを注文する際は、ビールとセットなのが主流です。笑
ワインの国ですから、もちろんピッツァとワインを注文している方もいらっしゃいますが、
1980年代以降からはピッツァ といえば大人はビール、子供はコカ・コーラというイタリア風ファーストフード的なトレンドになってからは、ずっとその傾向があります。
余談ですが、2015年以降イタリアでもクラフトビールが盛り上がり、今ではスーパーでもこだわりクラフト系ビールも陳列されるようになりました。
ピッツェリアでももちろん、クラフトビールが楽しめますのでよかったら試してみてくださいね!
ベルギーやオランダのような文化はありませんが、さっぱりな喉越しのビールが多い傾向です。
相場 20ユーロ~30ユーロ
ピッツァのトッピングにもよりますが、マルゲリータ8ユーロ〜 オシャレ系ピッツェリアのオリジナルトッピングピッツァ15ユーロ〜 など、種類やロケーションでも価格は変動します。
Osteria/Trattoria/Ristorante オステリア/トラットリア/リストランテ
2000年前のイメージですと、
>オステリアは顔見知り同士が飲み食いする大衆食堂(格安)、
>トラットリアはアットホームなカジュアルレストラン(一般市民がちょっとオシャレして)、
>レストランは格式のあるレストラン(それなりの服装で、高い)
のような格付けでセグメントが分けられていた感じがあります。
飲食業の規制で決められているわけではないため、オーナーが名称を決めることが可能です。
最近はレストランのようなかしこまった感じではなくて
気軽に立ち寄って欲しいという意味を込めてあえてオステリアという名前にしているけど
とてもおしゃれで美味しい!し、けして格安ではないなんてところもザラにあります。
近年のミラノにはミシェラン星レストランで修行をして独立して店を開けたシェフもたくさんいます。
そんなシェフ達も、
>ミシェラン星を独立して目指すタイプ、
>地元の料理が好きすぎてあえて郷土料理にこだわるタイプ、
>ミシェラン星だと敷居が高いのでもっと気軽に食事を食べに来て欲しいとカジュアルにするタイプなど
実にいろんなコンセプトで店を構える方が多いため、ミシェラン星レストランの技術は使っても
オーナーシェフのコンセプトに合わせてオステリアやトラットリアという名前をあえてつけるという店もあります。
一方で、昔からある老舗のトラットリアなどは、親子何代にも渡ってミラネーゼから愛されている店もあり、昔から変わらないスタイルが今現代のカジュアルスタイルと比べると、とてもエレガントで上品なままなのでむしろレストラン以上に品のある店なんじゃないかと思うロケーションもあります。
イタリア人にとってもオステリア・トラットリア・レストランの区別は、オーナーのコンセプト次第で、格付けや価格帯は関係なくなってきました。
以下はあくまでもミラノの相場観として全体像を掴んでいただきやすいように分けてみました。
これは美味しくてしかも安い!と思わず感謝する価格帯。
相場 30ユーロ/人
まあ想定内、普通です。
相場 45ユーロ/人
ワインもちょっといいのたんじゃったし、こうなるよね。
相場 60ユーロ/人
今日はちょっとコース料理頼んじゃったよ。
相場 90ユーロ/人
以上がミラノのおおよその飲食店の相場です。
ミシェラン星付きレストランの価格帯につきましては、他の記事にてじっくりご紹介しておりますのでそちらをご参考になさってみてください♡
記事はこちらからどうぞ:
1星ミシェラン2021 ミラノガイド、 2星&3星ミシェラン2021ミラノガイド
チップについて
基本的にチップという文化はありません。
レシートをご覧いただければわかりますが、ランチもディナーもバール以外はCopertiコペルティと記載されています。
直訳すればカバー(テーブル)代という名のサービス料のことで、これがチップ代と思っていただいて結構です。ミラノだと相場は2ユーロ~高級なところだと6ユーロ/人ですね。
ただ、ディナーでものすごく感動したとか、最後に食後酒のレモンチェッロをサービスしてくれた!など、とても良い思い出になったところには2ユーロのコインや5ユーロ札などテーブルに残しても良いと思います。本当にここは気持ちだけで。
イタリア人でも常連客がまれになさっていらっしゃいますが、本当にごく一部です。
特に心配する必要なないですのでご安心ください。
・・・・・・
いかがでしたでしょうか? 日本でいうお食事処と料亭と小料理の店の違いを説明している気分になりました。笑
いづれにしましても楽しみにされているイタリアでのディナーが楽しく美味しい一時となりますように♡ 今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
この度も最後までお読みいただきありがとうございました♪