今回の記事はパンデミック前に友人の家にホームパーティーに呼んでもらったときの様子をご紹介いたします。
ビフォーコロナ時はよく友人とホームディナーやパーティーをする機会がありましたが、パンデミック後はめっきりできなくなって寂しさまでも感じます。
筆者自身の備忘録も兼ねて、みなさんへはイタリアのリアルなライフスタイルを読み物として楽しんでいただけけるような記事にしたいと思います!
今回はクリスマスの時期にブランチパーティーに誘ってくれたマルタさん宅のホームパーティー模様です。
ホストのマルタさんの本業はインテリアデザイナー。プロダクトデザインももちろんですが、多岐にわたるあらゆるデザインを手掛けています。
パーティー当日は聞いてみれば上海から出張で帰ってきたばかりでした。年中、スペイン、パリ、インド、上海、アメリカ、、、もうぐるぐる世界を仕事で回っているイタリアのキャリアウーマンです。
ハードなスケジュールの中でやっとクリスマス休暇が取れたからと準備してくれました。
今回のホームパーティーはブランチスタイル
イタリアにブランチのスタイルが輸入されてきたのは15年くらいですかね。
ミラノで週末ブランチを好む人は多いです。
流通用語辞典によりますと、
ブレックファースト(朝食)とランチを合成した英語。一流ホテルなどで、休日の朝食と昼食を兼ねた「落着いて、ゆっくり食べる、食事タイム」として売り出したところ、宿泊客ばかりでなく一般客の利用も多くなっている。また、百貨店やスーパーでも、ブランチ用の食品売場が消費者に受けている。週休二日制の一般化に伴って、ブランチタイム(午前九時~正午)を大切にしようとする生活様式が定着し、ブランチ市場を生んだものと考えられる。
引用元: https://kotobank.jp/dictionary/jryutsu/2/食
日本のランチはホテルのビュッフェ式や和の懐石もありますし、もっといろんな国の料理が選べ、豪華で食べ応えのある感じが個人的にはします。
イタリアのブランチといえば、アメリカンスタイル。
アメリカンコーヒー(ネスレのインスタント)を飲みながら、主に卵料理、ハンバーガー系、パイ系、ホットケーキ、ケーキやタルト、スプレムータ(フレッシュジュース)など食事とデザートをミックスで楽しむことが多いです。
イタリアは食事の基本は前菜・炭水化物が一皿・タンパク質のものがメインディッシュ。そして食後にデザートを食べるのが慣習ですから、これまでブランチのような食事の仕方は一切なかったのです。
「ブランチ」で週末にゆっくりとした時間を過ごしながら胃にもたれない軽めの食事をするイメージが強いでしょうか。
イタリア流のおもてなしは?
マルタさんの家に入ったらすぐ、ベッリーニというカクテル(スパークリングワインのプロセッコとオレンジジュース)で迎えてくれました。
これが美味しいですよね!ランチから飲むときの幸せは贅沢です。
カクテルを飲みながら今日の招待客を待ちます。イタリアあるあるですが、全員揃うのに30分待ちでした。
今回は、15人もお友達を呼んでました。(2人は風邪で欠席したので本当は17人だった!) 自宅にこれだけ大人数を呼べるのもすごいですね。
テーブルにすでにセッティングされているお料理をビュッフェ式でいただき、 マルタさんはスクランブルエッグをゲストの一人一人に作り続けてくれました。
フレッシュな野菜ジュースも作ってくれて、身体に優しいし、美味しいし、ヘルシー!! ステキ~ (何人かは昼からすでにこのジュースにテキーラ入れて飲んでました。笑)
テーブルセッティングのほとんどが彼女が手掛けたデザイン
テーブルにあるほとんどのお皿やナイフやフォーク、グラスなど彼女のデザインしたものをなるべく使うようにしてるんだそうです。
「もちろん完璧に全部揃えることは難しいけどね~。」とマルタさん。
いや、お姉さんかっこいい!
ミラノの伝統クリスマスパン菓子<パネットーネ>
クリスマスの定番スイーツといえば生地を発酵させてふんわりボリューミーに焼き上がるパネットーネです。
レーズンやオレンジピール、砂糖漬けのドライフルーツ入りのものもあります。
本場ミラノでもパン職人にとっても高度の技がいるパネットーネづくりですが、パネットーネコンクールも毎年開催され、イタリア各地からシェフやパティシエが参加して盛り上がってます。
近年、特にミラノでは老舗店や有名シェフやパティシエのパネットーネがクリスマス期間限定で販売されるようになりました。
この日のパーティーの差し入れにも有名店のパネットーネがズラリと並んでました。
食べ比べとかすると楽しそうですが、1個のパネットーネが1kgあるので全部を一度に開封は難しいところです。笑
大人数で食べれるパネットーネに、ホイップクリームやカスタードクリーム、ザバイオーネ(カスタードクリームにお酒が入ったもの)、チョコレートクリームまたはスプレッドなどを添えて楽しめるのでアレンジはいくらでもできます。
ゲストに全ての部屋を見せるルームツアーはマスト
イタリアでは家に招くと必ず全ての部屋を見せます。
イタリアの公共広場で汚い、ゴミが多い、ペットの汚物もイメージがある方も多いかと思うのですが、自分の家となると実はイタリア人は清潔好きが多く、掃除は徹底していていつも綺麗なお家がほとんどです。
自宅を披露することも、ゲストで見ることも好きな人達なので、家に入ると真っ先にルームツアーが始まります。
ホームパーティーに呼ばれるのももちろん嬉しいですが、友人のお宅を訪れるのもとっても楽しみの一つです。
今回はマルタさんの引っ越ししたばかりのアパートの見学!インテリアも彼女が手掛けてて、ほんとステキ空間! 写真許可を頂いたので、皆さんにシェアさせていただきました!
彼女が住んでいた前のアパートも個人的には好きだったので、なぜ引越しに拘ったのか聞いてみました。
彼女曰く、「あのアパートももちろん好きだったけどさ、人を呼べなかったのよ。狭くて。友達を泊める場所もなかったしさ。」と。 いや、ソファーで充分ですけど・・・笑
えー。それにしても友達を家に泊めたり、パーティーしたいがために引っ越したって、、、。発想がすごいですね。
「ここだと、ゆったりみんなご飯食べるスペースも十分にあるし、客室には畳にしたのよ。ゲストが来たときだけお布団を出せばいいから。」
アジアンなテイストがインテリアと調和
部屋のあちこちにブッダがコレクションが目につきました。ブッダをモチーフにした彼女のセンスいいインテリアと調和してとてもかっこよかったです。
極め付けは、この洋服ダンス!
わざわざ一目惚れしてインドネシアのバリで購入して個人輸入してきたそう。
さすがデザイナー。こだわってる!しかもセンスいい!かっこいい!
素敵空間でのパーティーは楽しかったし、なによりもまたイタリア人のお洒落センスを学んだ1日になりました。
集合時間は13時。みんなバラバラと集まって食事が始まったのが13時半以降、それから気づけば16時になっていました。笑
・・・・
いかがでしたか? ちょっとだけですがリアルにイタリア人のホームパーティーの雰囲気が伝わっていたら嬉しいです。
また以前のようにこんなホームパーティーも気兼ねなくできる日が来ることを祈ってます!
最後までお読みいただきありがとうございました!