イタリアといえばサンサンと輝く太陽にエメラルドグリーンの海!のイメージが強烈ですね!
これぞ定番なイタリアの気候なのかなと思いきや、、、残念ながら内陸部はそんなことないんです。
日本列島と同様、イタリアも南北に長い国なので各地で気候の特徴があります。
そこで、どんな服装だったら寒すぎず、暑すぎず、快適にイタリアステイができるか。いろんな角度からイタリアの天候についてリサーチしてみました。
イタリア=地中海気候 イコールではなかった!
眩しい太陽と綺麗な青い海 = The イタリア!
というイメージが強烈なのですが、このイメージ通りのイタリアはローマから南イタリアなどイタリアの海岸地域のみ。 それ以外の地域だと春秋冬は思ったより寒いとびっくりされる方が多いですね。
イタリア3都市の年間気温グラフをご覧いただきましょう!
月平均最高気温、月平均温度、月平均最低温度のグラフになっています。
ローマ
フィレンツェ
ミラノ
引用元:https://it.climate-data.org/ (天候のデータは1999年から2019年から算出されています。)
イタリア各地、平均の寒暖差も10度前後と激しいのがお分かり頂けると思います!
最近は日本も寒暖差の激しい日がありますが、イタリアの場合は年間を通してですね。
グラフをみると、ローマは冬はそこまで寒くならず温暖、フィレンツェは盆地のため1年の気温も1日の寒暖差も激しく、冬は寒く、夏は非常に熱い土地柄です。ミラノは北イタリアらしく冬は寒いですが氷点下を若干下回るくらいなので酷く寒い都市ではありません。
ご参考になるかわかりませんが、わたしの勝手な感覚だとローマと九州、フィレンツェと京都、ミラノと仙台のイメージです。笑
イタリアの気候の特徴は日本と比べてどう違う?
イタリアに20年以上住んでいますが、日本の気候と比較して体感的に違うことがいくつかあります。
おそらく海外旅行されている方はお気づきの方もいらっしゃると思いますが、参考までにご紹介いたします♪
日本の気候と比べてみたイタリア🇮🇹 気候の特徴
・ 1日の気温の変化が激しい。→ 特に内陸は15~20度の寒暖差がある時も。
・ 雨の日は気温が一気に下がる傾向が多い。
・ 日本と違い湿度がない。(ホテルステイの乾燥には注意!)
・ 春は雨が多く、肌寒い日が多い
・ 5月は雨が降るとまだまだ寒い!
・ 冬のイタリアの街は石造りなので靴底からの底冷えで体の芯まで冷える。
旅行のコーデはメリハリをつけること!
旅行の服装では、スーツケースの荷物もいっぱいにならないように調整するのが大変ですね。帰りはお土産もいっぱい買って帰りたいので、ごっそり洋服を持っていくわけにもいきません。
EU旅行で大事なのはいかに防寒対策をするかだと思います。
ヨーロッパは太陽が出ると暑くなり、日が沈めば寒くなります。日中の曇り空でもすぐひんやりすることも多いです。 旅行中に風邪をひいてしまうのが1番厄介なので、しっかり対策をしておけば大丈夫です!
鉄則:特別な場所にいく時はおしゃれを楽しんで、日中の観光では身軽にする。
★ フライトの移動や日中の観光では行動しやすいようにスニーカー。夜のコンサートや高級レストランではちょっとオサレを楽しんで。
ポイント①:ストールはマスト! 年中重宝します!
ポイント②:インナーで調整すると荷物も少なくまとめられてGood!
急に暑くなる日差しの時はインナーをTシャツにして上着を脱いでも大丈夫なように。寒い日はヒートテックなど厚手のインナーで調整して、底冷えしないようにしましょう!
ポイント③ 羽織るものはマスト! これが+1枚あるかないかで随分変わります! ジャージ系でもトレンチ系でも薄手ダウンのベストでも1枚あると本当に重宝します!
最近は真夏でも、地域によっては夜は日中の気温から15度一気に冷え込むところもありますし、飛行機の中が非常に寒かったり、電車が異常に冷えていたりして風邪をひいてしまうハプニングはあるあるです。
できれば薄いものと厚手のもとを2枚用意していたらコーデも楽しめるしよろしいかと。
ポイント④ 帽子もあると夏は日差しを防げて、冬は寒さをしのげるので意外と便利です!
では、ここからちょっと詳しくマニアックにイタリアの気候の特徴深掘りしてまいりましょう♪
ケッペン気候区分図のイタリアをみてみよう!
ケッペン気候区分とは、中学校の理科の授業に出てくる気候区分のことで、世界を植物の分布状況から気候を分類したグラフになります。
ケッペン気候区分の世界地図
引用元:Peel M., Finlayson B., Mcmahon T. (2007). Updated World Map of the Koppen-Geiger Climate Classification. Hydrology and Earth System Sciences Discussions.4. 10.5194/hess-11-1633-2007.
大きく分けて6グループの地帯(熱帯、乾燥帯、温帯、冷帯、寒帯、その他)からどんどん細分化して地域の気候特徴をセグメントに分けていくんですね。
この理科の授業は昔もあったんでしょうか?w 全く記憶にないのでさっぱりですが、中学生がこのケッペン気候区分を覚えるのも大変そうです!
ケッペン気候区分というのでイタリア国内の気候を表示した地図がこちら
引用元:https://www.geomagazine.it/2020/04/22/i-sistemi-di-classificazione-del-clima/
ザザ~ン★
わたしたちがイタリアをイメージする地中海気候というのは南のシチリア、ナポリ、ローマそしておフランス・ニース方面のコートダジュール(伊:コスタ・アズッラ)海岸地帯。そして、イタリア東海岸のアドリア海の海岸地域は約半分のみなんですね!
内陸部分は気候の変化が地域によってあることが分かりますね!
北を覆うアルプス山脈と半島を縦断するアペニン山脈
このイタリアのケッペン気候区分図をご覧いただくと、北イタリアの国境をを囲むように青系の帯がありますが、3000m~4000m級の山脈が連なるアルプス山脈が覆っています。
トリノの北西に200km付近はアルプス山脈で最も高いモンブラン標高4696m(伊:モンテ・ビアンコ)。そしてベネツィアから北に150kmには、2026年の冬のオリンピック開催予定地の一つ、コルティナ・ダンペッツォのあるドロミーティ山塊が連なります。
ケッペン気候区分図でイタリア半島の内陸部をみるとブルーの寒そうな地域がありますがこの正体はアペニン山脈です。 このアペニン山脈ってほぼイタリア半島を縦断しており、全長が1200kmもあります。
アペニン山脈で最も標高の高いところはローマから北東150kmに位置するGran Sasso グラン・サッソ(2912m)。スキーもできます!
標高のわかるこちらの図で見ると、イタリアは海に恵まれているだけでなく、山にも恵まれているんですね。 ちなみにアルプス山脈は7つの国の国境が混じっています!
標高が高いと気温も下がりますから、山脈付近の気候と海岸の気候が違うのがこれでよくお分かり頂けたと思います。
ロシアの寒波とアフリカの熱風
イタリアも日本と同様シベリアの寒波が来れば寒くなりますが、これをイタリアの天気予報では「ロシアからの凍結が押し寄せて来る」とシベリアと言わずにロシア大陸からくる寒波とよく表現されています。
そして、灼熱の暑さがアフリカから襲ってくるときには、「アフリカ熱波がやって来る」と表現されます。 アフリカから地中海を越えてイタリアへ暑い風のことをシロッコとかも言いますが、「シロッコが来る!」という表現はせず、ストレートにアフリカ熱波と表現するところが面白いですね!
まとめ
● 夏の夜はどこも涼しいまたはひんやりする傾向がある!
● 寒さ対策をしていれば旅行中の服装も困らずに済む!
● 天気予報を見るときは寒暖差もチェックすべし!
・・・・・
いかがでしたでしょうか? わたしも今回リサーチしながらケッペン気候区分図をみて改めてイタリアの気候の特徴を再認識しました! 内陸に暮らしているため、九州育ちには厳しい寒さでよく冬は凍えていてたんですが、どうりで寒いはずです。笑
ちょっと面倒くさい説明になりましたがお役に立てましたら嬉しいです! みなさんのイタリア旅行が快適になりますように♡
最後までお読みいただきありがとうございました!