閑静な住宅地の中にテロワール・ミラノというお店が開いています。
食べることが好きなミラネーゼがイタリア国内はもとより世界中の美味しい激レアものを手に入れるために立ち寄ります。
今回はそんな激レア商品の揃うテロワールのお店から、イタリア料理が大好きなあなたへ
これだけは一度食べてみて欲しいTop5品をご紹介したいと思います!
テロワール・ミラノは厳選した激レア食材の宝庫
オーナーのガブリエルさんは大学で経済を専攻し卒業後は企業に入社するも、毎日デスクワークに座りっぱなしの生活が嫌だったそう。
ちょうどその頃、ベジタリアンを体験し、オーガニックに興味をもちはじめオーガニック食材を
買ううちにこの世界へ惹かれていったのだとか。
こうして2005年にミラノの初オーガニック専門ミニマーケットへ転職。
当時はまだオーガニックや有機食品などの知名度が全くなかった頃で、オーガニック業界の畑で様々なニッチな生産者さんと関わり続け、いろんな商品と出会うことになります。
スローフード運動やバイオダイナミック農法などに関わる生産者たちを小売店側の立場からずっと関わり応援し続けてきました。
そして2017年、彼の長年の夢である自分の店を満を期してオープン。
今では食に拘って美味しいものを求めるミラネーゼを虜にしているお店です。
どんなにお客が入っても、店内のディスプレイはいつだって綺麗に整頓されていて、見たこともないようなメーカーの食材だと思って尋ねてみると、その1品にはストーリーがあり、こだわりがあり、丹精込めて作れていることがわかって感動すらしてしまいます。
今回は、イタリアンが大好きな方が日本ではまだ手に入らない、ミラノの小売店でもレアすぎてどこでも簡単に手に入らない、一度は絶対に食べてみて欲しいおすすめのTop5をガブリエルさんに選んでもらいました。
スイート系は一切入れていません。スイートTop5も後々ご紹介させてください。
もちろん他にもたっくさんご紹介したいので、今後シリーズ化してもいいかも?笑
ちなみになんですが、、、ミラノの土地柄らしく日本食も一部扱ってまして、
京都の一保堂さんのお茶もいろんな種類が豊富に揃ってます。ミラネーゼからも人気のようですよ!
これはぜひ一度食べてみて欲しい Top 5
イタリア食に欠かせない、そして激レアの美味しいものばかりをチョイスしてみました。
定番中の定番な食材もありますがよかったら参考になさってください♪
コーヒー豆 Amaro & Nero Scuro
ここのコーヒー豆は毎週焙煎したばっかりの豆が揃っていて、お店で豆を挽いてくれます。
モカ用に細かくドリップ用にちょっと粗めになどその場で挽き具合も調整してくれるんですって。
ちょうど私がお店にいた時に若いお兄ちゃんがこちらのコーヒー豆を買ってました。豆を挽いているとぷわ~とコーヒーの香りがマスクを貫通して伝わってきました。笑
メーカーは画像右はAmaroアマーロ アラビカ100% 250g 7,80ユーロ
画像左はNero Scuroネーロ・スクーロの Yes Blend! 250g 10,80ユーロ
どちらのメーカーさんも豆からこだわった本格焙煎です。
日本に持ち帰る場合は豆のままの方が鮮度も保てて、家で美味しく飲めますね。
コーヒー好きの方にはたまらない旅の思い出の1品になることでしょう♡
トリュフ Bonomelli
ガブリエルさんのお店では秋・冬の間、生トリュフそのものも販売されています!
業者さんが丸ごとトリュフを毎週運んできてくれるそうで常に販売されているそう。
テロワールの顧客ってどれだけ食に拘った方々が多いんでしょうね。
丸ごとトリュフではないですがこちらのブランドBonomelliボノメッリからご紹介!
ガブリエルさんのところに7種類ほどが揃ってますが、定番中の定番3種類をご紹介します。
画像 右から 白トリュフ入りクリーム Cremosa con Tartufi Bianchi
90g入り 8,60ユーロ おすすめ調理法: リゾットやカリカリのバゲットにどうぞ
中央 トリュフ入りのマルドン塩 Sale Maldon con Tartufo
40g入り8,10ユーロ 夏トリュフを使用。お好みで隠し味に、おにぎりにも合う!
左 トリュフ入り4種類のチーズ 4 Formggi con Tartufo
90g入り 12,30ユーロ おすすめ調理法: リゾットやカリカリのバゲット、パスタにどうぞ
エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル Cavasecca
オリーブオイルも地域によってオリーブの種類も味も違うのですが、今回は迷いに迷って
シチリアはシラクザの標高300mのイブレイ山で収穫されて作られた Cavaseccaカヴァセッカ社の Firrisa フィッリーザをチョイス。
50ヘクタールのオリーブ畑を所有し、その全てがオーガニックです。
こちらのイブレイ山はオリーブオイル生産が盛んで、どの生産者さんもレベルが高く数々の賞をとっている地域です。
このイブレイ山のオリーブの品種 トンダ・イブレアは、トスカーナ産のようなパンチと辛みのある濃厚はなく、かといって北イタリアのとてもライトに優しい風味のオリーブオイルとも違います。
程よく個性があって、青々しいトマトやハーブのような香りを持ち、辛みや苦味もちょっぴり感じるテイストとなっています。
こちらのフィッリーザは トンダ・イブレア種100%を使用。
ぜひサラダやパン、熱しないように料理の仕上げで一振りかけてお召し上がりください。
ブーファラのチーズ Quattro Portoni
こちらのチーズはぜひぜひ一度食べてみて欲しいチーズになります。
ブーファラとは水牛のメスのこと。イタリアではブーファラのチーズで代表的なのが Mozzarella di Bufala 水牛のモッツァレラ。
普通の牛乳と違ってブーファラは深みとコクとまろやかさが格段に上がってくるのでピッツァにも普通の牛のモッツァレラよりもブーファラのモッツァレラをトッピングする方がより美味しいんです♪
生産はQuattro Portoni クワットロ・ポルトーニ社。 ベルガモというミラノから45km北東にある地域で生産されています。
ここではブーファラで約15種類のチーズやヨーグルトをこの地域の伝統的な手法に拘って生産していますが世界のチーズアワードで賞を受賞している世界的にも絶賛されたチーズ達がたくさん!
その中でも珍しいブーファラのブルーチーズを。2種類ありますが、今回はこちらの Il Blu Muscut イル・ブルー・マスカットをご紹介いたします。
マスカットと書かれていてピンと来た方もいらっしゃるでしょうか。
ワイン用のブドウの搾かすを表面に挟んでほんのりワインの香りがブルーチーズに染み込んだブルーチーズなのです。従来のブルーチーズのきつさは全くなく、マイルドなブルーチーズはまるでデザートのよう。 口触りもとてもクリーミーなのはブーファラだからこその味わい。
こちらは2019年に、フランスはトゥールで開催される国際チーズコンクールにて最高賞であるスーパーゴールド賞を受賞しています!
こんな激レアなチーズも揃ってるなんてすごいですね~!
ツナのソース Testa
地中海の漁師として漁業を営んでいたTestaテスタ家に代々受け継がれ創業200年以上もある老舗の魚加工食品会社なのです!
シチリアはカターニャにある会社ですが、そもそもシチリアのマグロって日本の市場にも卸している有名産地です。
テスタ社では、地中海はティレニア海にて本マグロを、そしてエオリエ諸島やイオニア海にて青魚を漁獲しています。
今回はこのテスタ社からおすすめの2品を
画像 左 本マグロのブッツォナーリアのソース
Salsa buzzonaglia di Tonno Rosso サルサ・ブッツォナーリア・ディ・トンノ・ロッソ
フェンネル、オリーブ、トマトソースと本マグロのブッツォナーリア(シチリア では切れ端などの身のこと)を使ったシチリアの香りが凝縮された一品。 パスタソースとして絶品です!
右 アンチョビーのタルタタソース
Salsa Taratatà di Alici サルサ・タルタタ・ディ・アリーチ
こちらのアンチョビーのソースも侮るなかれ。 このソースにはシチリア はシラクザのアヴォーラで収穫されたアーモンドやシチリア名物のレモンもふんだんに使ったアンチョビのソースとなっています。聞いているだけでシチリアの匂いがする〜! パンなどにつけて召し上がってください。
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以上が テロワールミラノで厳選した食通のあなたにぜひ一度食べてみて欲しいTop5でした! 食べてみたいものが見つかっていただければ嬉しいです。
まだまだ幻の品々がいっぱい棚に並んでますので、ご紹介を続けたいと思います。
ミラノステイのお役に立てましたら幸いです。
この度も最後までお読みいただきありがとうございました。
Terroir テロワール
元々はコーヒーやオリーブ、ぶどうなどの生産地、気候などの風土を指すフランス語です。
Terroir Milano インフォ
アドレス: Via Macedonio Melloni, 33 20129 – Milano
営業時間: 月 15:30-19:30
火~金 10:00-13:30 | 16:00-19:30
土 10:00 – 19:30
www.terroirmilano.it