4月1日に日本入国をした筆者の体験記をご紹介したいと思います。
まずは出発するイタリアで・・・
・2022年3月の状況でどのような準備が必要だったか?
・日本国内移動はどのようにスケジュールを立てた?
・フライト予約はスムーズだった?
・日本政府が指定しているPCR検査に対応しているくれる医療機関は?
そして日本入国時に必要となる
・ MySOSアプリの審査完了後に気を付ける点
など、この記事では出発前準備の体験記をご紹介していきたいと思います!
EU在住の方や、日本からEU /イタリアへ出張や旅行をお考えの方に参考になれば嬉しいです♡
出発前の準備:航空券とPCR検査の手配
イタリア出発前の準備は 航空券の手配はもちろんですが、陰性証明を行ってくれる医療機関への予約です。
日本政府が発行している陰性証明書
https://www.mhlw.go.jp/content/000909678.pdf
検査証明書イタリア語(英語)に必要事項を明記し、さらに医院印と、医師の氏名と署名がないと入国の際にトラブルになります。
が、どのPCR検査を行ってくれる薬局や医療機関で日本政府の書類に記載を拒否されたり、医師の署名ができないと断られたりすることも多かったです。
この署名を受け付けてくれる医療センターを探すのが大変でしたのでこちらは最後にご紹介したいと思います。
日本政府の陰性証明書類ではないものでも必要事項が記入されていれば認めてもらえますが、できれば指定の書類の方が手続きもスムーズになると思いました。
もし、記入漏れがあった場合は入国拒否をされた方も過去に実際にいらっしゃるので十分にお気をつけてください。
規制緩和で国際線・国内線の予約は?
2022年2月末ようやく日本入国緩和との発表がありました。
公共交通機関の移動制限が入国後24時間以内に限り可能になったとのこと。
帰国を準備しようと諸々の情報を確認し、家族とも相談し3月31日出発でイタリアより日本帰国の計画を立て始めました。
残念ながらイタリアから日本への直行便はなかったので、ロンドン・パリ・フランクフルトの経由便での帰国をリサーチ。
また、日本に入国が問題なくできたら今度は国内線へ乗り換えて実家の長崎まで一括で予約する必要があります。
筆者の場合の旅程は、イタリア・ミラノ~羽田着国内線乗換〜長崎が片道となります。
片道分のチケットとして日本国内の航空券まで購入していれば万が一、
・出発前のPCR検査での陽性判定で帰国できない場合
・パンデミックの状況
・ウクライナ問題
・日本入国時の検査結果で隔離施設へ
など、予期しないハプニングが色々重なったとしても、最後のフライトまでフォローしてもらえるからです。
(陽性者となった場合は、医師による陽性判定の書類の提出などの条件はあると思いますが。)
また、PCR検査については24時間以内に検査結果をメールで知らせてもらるところがほとんどですが、日曜日の予約や検査結果の受け取りは必ず確認してくださいね。
フライトを予約する曜日もPCR検査結果をもらえる曜日に土日が重なっているか。もしくは土日関係なくちゃんと対応してもらえるかなども考慮して予約ください。
航空券の手配:地方までの旅程を考えてスケジュールを立てる
今回は全日空を選びました。
3月頭、JALも全日空も経由便のスケジュールや国内線の乗継時間、長崎行き最終便の確認など
まずは旅程の各区間を各社のオンラインで調べていきます。
出発する空港、経由場所、到着時間などをチェックしていきますが、JALもANAも
羽田から地方への乗継、日本国内のフライトがこちらの希望する便選べない状況でした。
筆者の希望は、
・ミラノ・リナーテ空港出発(ミラノには2ヶ所空港あり。自宅から近い方を選ぶ)
・国内線にすぐ乗継ができるよう成田ではなく羽田国際空港着
・羽田到着から国内線の乗継時間が少なくとも5時間ある
・日本入国と同じ日に長崎入りしたい
この4点でした。
関西国際空港からは長崎行きの飛行機はないので、伊丹まで移動し乗り換えないといけません。
成田国際空港から羽田空港までリムジンバスで約2時間かかるので、この2時間もロスと考えました。
この条件にぴったりだと思ったのが、
ANAのNH204便 フランクフルト(12:10)発 ー羽田(翌日06:45)着です。
早朝に羽田に着けば、どんなにハプニングがあったとしても長崎行き最終便19:15発には乗れるという計算でした。
混雑覚悟!ANAコールセンターに電話して予約する
ある程度スケジュールや希望のルートのシュミレーションができたところで、
イタリアからフリーダイアルで電話します。
結局、3月5日に予約をし出発当日まで2度のフライトスケジュールの変更が2回もあり、諸々確認するため結局4回ほどコールセンターに電話して色々と相談しました。
フリーダイアルで通話料はかかりませんが、とにかくコールセンターのお姉さんに通じません。
4回中2回は 30分待ち イタリア時間 朝・昼各1回
4回中1回は 45分待ち イタリア時間 夜21時
そして4回中1回のみ 待ち時間なしで繋がったのはイタリア時間の夜22時過ぎでした。
最低30分待ちを覚悟して電話をかけた方がいいでしょう。
フライトスケジュール2度の変更 注意点
● 1度目のフライト時間変更の知らせはメールで予約した10日後、出発の2週間前に届きました。
予約したフライトは
フランクフルト(20:00)発: 羽田(15:05)着 とのこと。
フライ時間の変更による
「払い戻し」または 「予約のコンファーム」を求められました。
ただ、筆者の場合は、こうなると最初に予約していたミラノ(朝07:10)発、そして羽田(13:00)発のフライトの変更も必要になりました。
この時点で、羽田発長崎行きの最終便が19:15だったので、新しいフライトスケジュールだと
4時間差しかありません。
もちろんANAもウクライナ情勢に伴う安全確保のためのフライト時刻変更なので文句は言えません。
コールセンターの方とも相談して、羽田空港での入国時PCR検査はおおよそ3時間とのことなので4時間であれば乗れるだろう、万が一できなくても地上係員に相談できるとのことでフライトスケジュールを組み立てていきました。
● 2度目のフライト変更は、メールでお知らせがある前に座席シートの確認をしたくて予約サイトで知りました。 1度目の予約変更から1週間後、出発の1週間前でした。
どんな変更があったかといいますと、
出発時刻は変わらずフランクフルト(20:00)発
ただし、到着予定が 15:05→16:05へ変更されていました。
こちらも予約サイトのページから確認ボタンを押せば処理はできますが、筆者の場合は長崎行きの乗継時間がこれで3時間しかなくなります。
慌ててまたコールセンターへ電話をし、相談。この時も万が一乗り遅れた場合は地上係員へ相談すれば国内線のチケットは対応してくれるという返答。
このケースでは、チケットを購入した後のフライト時間変更なので、予約ミスではありませんが、予約時のフライトスケジュールは変更がされる可能性もあることを考慮して最初から1泊羽田空港付近に宿泊する場合のフライトスケジュールもチケット購入前に合わせて相談することをお勧めします!
PCR検査の予約の前に経由便で注意すること!
日本入国者には、出発前72時間以内のPCR検査を受ける必要がありました。
ワクチン接種証明を持参の方も、そうでない方も日本に入国する全ての方がPCR検査が必要です。
日本の規制も常に変化するので事前確認は必要ですが、直行便での日本入国が難しくEU圏内でトランジット(乗継)が必要な方は経由する国の規制も必ずチェックしてくださいね。
筆者の場合はドイツ経由でしたので、情報は在ドイツ日本大使館のウェブサイトをチェック。そこにはトランジットであってもワクチン接種証明または陰性証明書(ただし48時間以内のもの)という指定がありました。
ワクチン接種証明をお持ちでない方は、日本で提示する陰性証明書と同じものを提示してもいいですが、ドイツのフランクフルト出発時刻から48時間前に合わせてPCR検査が必要になりますので、日本のとドイツの規制を両方を考慮して予約ください。
日本からEUへ渡航する際にも、ドイツ経由の方はドイツの規制を出発前に必ずチェックなさってください。
日本と同じくEU各国の規制も毎月、感染状況では2週間ほどで規制が変更することもよくあります。
【ミラノ】日本政府が指定しているPCR検査に対応しているくれる医療機関
イタリアでは在日ミラノ総領事館より陰性証明書を発行してくれる指定の医療機関はありません。
各自で陰性証明の記載内容を確実に表記してくれる医療機関を見つけて対応しなければいけません。
私も色々と探しましたが、ネックになっているのが医師名と医師の署名です。
医療機関によっては署名を断られるところも多く、対応しているところでも今度は英語での対応がないなど、フライトの日程に合わせた予約変更を受け付けてくれるところとなると
限定されます。
日本から出張や観光でいらした方がPCR検査先を探すのは旅行代理店頼みになってしまうことでしょう。
こちらでは、私が過去に日本からのクライアントさんにお願いし、今回の日本帰国で私もお願いした Doclabmed(ドックラブメド)をご紹介したいと思います。
Doclabmedは厚生省指定のフォーマット対応。PCR検査の予約方法まとめ
日本から出張または観光の場合:
予約は指定ホテルへの訪問または企業からの依頼にのみ直接対応してくれます。
メールにて英語表記で、日本入国のためのPCR検査予約と相談し、予約してください。
ホテルの住所・予約日時・フライト出発予定時刻など記入すれば30時間以内に返事がありました。 (返事がない場合は電話をしてください。)
PCR検査は24時間以内にメールに添付して送信してくれます。
料金は 100ユーロ(2022年3月時点)
お支払いは現金もしくはカードで対応してくれます。
もし万が一、フライト時間が変更した場合はすぐにメールか電話で予約変更すれば対応してくれます。
● Doclabmed: www.doclabmed.it
Tel.+39. 02.8239.8394 (対応時間帯15.00 – 20.00)
メールアドレス lombardia@doclabmed.it
ミラノ在住者の場合:
Doclabmedは、残念ながら個人宅への訪問はしてくれなくなりました。
その代わり、Doclabmedと連携している薬局がドゥオーモ近くにありますので、Doclabmedへ一報して、日本厚生省のフォーマットへの記載依頼を確認してから指定の薬局へ予約ください。
● Farmacia Carlo Alberto
Via Mazzini, 12
営業時間:8−19 (土日休み)
Tel.+39. 02.8646.2067
MySOSアプリ記載後は記載事項をもれなくスクショするポイントは?
さて、最後に日本入国前16時間以内に記載事項を全て記入すると、登録が完了すれば黄色。
そして全ての事前登録と審査が完了したら緑色にページが表示されます。
そしてこの緑色になった状態でQRコードをスクショしていると入国時に便利と聞いていたのでスクショはしていたのですが、入国時の検疫手続きでそのスクショを見せると、陰性証明書の有効期限が書かれている部分が見えていないと指摘されてしまいました。
と、いうことで1枚のスクショでは、トップ部分のステータス:審査完了 部分から登録手続4項目の最後、陰性証明書有効期限の日時までしっかり記載事項をもれなくスクショしてください。
もし、筆者のように1枚のスクリーンでスクショができなかった場合は、トップ部分QRコードまでを1枚。
そして、QRコードから、陰性証明書有効日時が表示された部分までをもう1枚の合計2枚にして持参しているとOKです。
海外から日本入国時には空港のWifiを使えばいいからと思っていましたが、会場では同じくWifi回線を繋げたい人で溢れています。
特に混雑時は、検疫会場のインターネットは繋がりにくく、アプリを起動するのに時間がかかりました。
スクショは情報をもれなくカバーして準備していればスムーズに進めるのでスクショの用意もしっかりしててくださいね!
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いかがでしたか?
今回は出発前の準備編としてどんな心構えがあれば心配しないで入国ができるか、筆者の経験を元にご紹介させていただきました。
一個人の体験談でしたが少しでもお役に立てれたら嬉しいです!
では、次回のブログでは実際に出発当日、そして羽田国際空港に到着してからの体験記をご紹介できればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!