年に1度イルミネーションで街が華やかになるクリスマスシーズンがやってまいりました。
冬の北イタリアはロシアからの寒波や、アルプル山脈からの冷気で寒い日が続きますが、このイルミネーションを眺めるとクリスマスにほっこり、気持ちがとても暖かくなります。
ドイツなどクリスマスマーケットが有名ですが雪が降っていることが多いようですが、ミラノはホワイトクリスマスになることはほとんどありません。
ミラノのイルミネーションはミラノの守護聖人サンタンブロージョの命日である12月7日から本格的に点灯し、1月6日祝日のエピファニア(公現際)までが恒例です。
ちなみに家庭のクリスマスツリーやデコレーションも1月6日に片付ける習慣があります。
日本人の感覚だと、年末大晦日に大掃除をしてお正月の飾り付けをするので2国の習慣が違いますね!
では、ミラノのクリスマスイルミネーションをご紹介いたします!
過去最大のミラノのイルミネーション!
イルミネーションは、ミラノ市や地区の自治会などが中心に計画されます。
ミラノ市内26地区、郊外の32の通り(Strret)に点灯され、計算されると約30km分のイルミネーションが飾られるとか。
このイルミネーションはミラノ市が寄付を募り、14社がスポンサーとして手をあげ、過去最大で総額は1,4ミリオンユーロ(日本円にして約1億8千万円)が集まったとか!!
その他、地区の自治会なども募金等を行うんだそうです。
思った以上にクリスマスのイルミネーションは経済効果が高いことがわかります。笑
ミラノのクリスマスイルミネーションといえば・・・
ミラノといえばドゥオーモ広場、こちらに背の高いクリスマスツリーが毎年飾られます。
2019年はデジタルツリーで賑やかな光のパフォーマンスでしたが、今年は定番の地元のモミの木が飾られました!
高さは24m、デコレーションは800個のボール、60個のリボン、8万個のLED照明が使われています。
ツリーと大聖堂の景色がなんとも美しいですね!
そして、ドゥオーモに隣接しているヴィットーリオ・エマヌエーレ2世ガレリア(アーケード)の交差点中央にもクリスマスツリーが飾られます!
それが、こちらも今年で8年目となった”スワロフスキー”のクリスマスツリー!
1万個の照明に、スワロフスキーのクリスタルが散りばめられた高さ12mのクリスマスツリーの今年のテーマは” Tree of Wander”
ガレリアの美しい装飾と、イルミネーションの美しさにうっとりして、この時期だけしか見れないのが残念に思えるくらいですね。
ドゥオーモを囲むクリスマスマーケットも楽しい
スワロフスキーのクリスマスツリーからまたドゥオーモへ戻りましょう。
ドゥオーモ囲むようにクリスマスマーケットが開催されています。
60以上のスタンドでは、クリスマスオブジェ、ジュエリー、チーズ、地方の特産品、ニット類など様々なものが販売されていて、見て回るだけでも楽しいです!
12月1日より1月6日まで
朝9時~夜9時まで営業
2021の特徴は? くるみ割り人形の兵隊さん
クリスマスイルミネーションを見て回りましたが、今年は特におもちゃの兵隊さんが目立ちました。
これ、童話のくるみ割り人形の兵隊さんがモチーフのようですね。
ドゥオーモに面しているミラノ最大の百貨店リナシェンテのエントランスには3mの巨大なくるみ割り人形が4体も並んでいました。
プラダグループ傘下のミラノの老舗ペストリーマルケージの店舗もくるみ割り人形がテーマでした。
可愛い♡
なんでも童話くるみ割り人形はクリスマスイブの日がストーリーの始まり。
そこにはドイツの伝統的なクルミを割る人形が兵隊さんのルックスが描かれているためくるみ割り人形といえばクリスマスというイメージが完成されたのだとか。ヨーロッパらしいエピソードですね!
ハイブランドによるイルミネーション見どころ
さて、ドゥオーモから今度はヴィットーリオ・エマヌエーレ2世大通りを通ります。 約500mの繁華街のイルミネーションはディオールの提供です。
ちょと見えづらいと思いますが、イルミネーションにディオールのロゴや香水のボトルをあしらったネオンもありました。
お店からは大音量でクリスマスソングも流れているので、思わず鼻歌で歩いてしまいます。笑
この通りが終わると、今度は高級ブティック街のあるモンテナポレオーネ地区になります。
メインの通りの前にちょっと遠回りしてスピーガ通りの方から周るとこちらの通りもイルミネーションで輝いていました!
こちらのスポンサーはラルフ・ローレン。この通りにはティファニーやドルガバ、プラダ、ミュウミュウ などが並んでいます。
石畳の道がレトロで上品で、イルミネーションのおかげでますますエレガントですね!
モンテナポレーネ通りのイルミネーション見どころ
メインのモンテナポレオーネ通りの見どころはなんといってもカルティエさんです。
毎年ビル丸ごとイルミネーションで飾るのですが、今年はカルティエのアイコン動物パンテール(豹)がモチーフとなっておりました! なんとゴージャス!さすがです。
そして、3、4軒お隣さん?にはエルメスのイルミネーションも輝いていました。メゾンのシンボルである馬が跳躍する姿がネオンで表現されていましたよ!
すぐお隣にはディオールの店舗があります。
先ほどの繁華街でもスポンサーでしたが、路面店ではまた素敵なデコレーションが飾られていました。
なんと美しいんでしょう! ディオールらしい繊細なイルミネーションが印象的でした!
最後は、ミラノの老舗カフェコヴァのショーウィンドーをご紹介しましょう。
なんと、可愛いサンタさんとコヴァのシェフ?がモチーフとなった人形が飾られていました。可愛すぎます!
なんともメルヘンチックなお菓子の国なんでしょう! 世界観が綺麗すぎてため息ものでした。
スカラ座前ジョーマローンのBoxクリスマスツリー
ミラノ市役所とスカラ座前のスカラ座広場にジョーマローンの箱で作られたクリスマスツリーも必見です!
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クリスマスプレゼントBoxで作られたツリーの中にも入ることができ、その空間は黄金の光に包まれてジョーマローンの世界観が表現されています。
ジョーマローンはこのツリーのほか、イタリア赤十字や医療従事者への寄付もなさったそうです。
その他のイルミネーション見どころ
・コルソ・コモ 地区
ネットフリックスがスポンサーとなりイルミネーションが飾られています。
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・ナヴィリオ地区
ミラノにある2本の運河にも毎年恒例でイルミネーションが輝きます。
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いかがでしたか?
ミラノ市内の26地区がイルミネーションに輝いているので、いつもの散策も違った雰囲気で癒されました。
毎年恒例行事ではありますが、2020年はロックダウン中だったので全く見れないまま実に2年ぶりのイルミネーションに感動しっぱなしでした。
少しでもミラノの今が伝えられていたら嬉しいです! 最後までお読みいただきありがとうございました!