イタリアの学校の冬休みはおおよそですが、12月23日~1月9日ごろまで。 この期間、クリスマスバカンス&年末年始バカンスのラッシュがあります。
バカンスの計画はそれぞれですが、トリップアドバイザーのレポートによると、イタリア人の約75%は年末年始のバカンスをするとのデータが2019年にはありました。(2020/2022はロックダウンなどで自宅隔離が規制されていたので省きます。)
データによると、うち37%は観光地へ旅行、28%が山、20%が海へのバカンスとか。
そして別のイタリアメディアのデータによると、2019年の1月から3月までの期間スキーレジャーにいったイタリア人はのべ1100万人を超えているそうです。
ミラノからも日帰りでスキー行って楽しんだりしますからこの数字は妥当かなと思います。
今回は、イタリア人に人気のスキーリゾートをご紹介していきたいと思います!
国境が連なるアルプス山脈とイタリアを横断するアペニン山脈
さて、イタリア人が案外多く冬のバカンスを雪山のスキーで楽しんでいると思った方もいらっしゃるかもしれません。
地図をご覧いただけると分かるとおり、イタリアは北の国境線はすべてアルプル山脈に埋れています。
フランス国境沿いの西アルプス :
西側は都市トリノ側のアルプス モンブラン(フランス側)やクールマユール(イタリア側)
スイスの国境沿いの西アルプス:
・北西に位置するアオスタ州との国境沿いにマッターホルン(イタリア語ではチェルヴィーノ)やモンテ・ローザがあります。
・北部はコモから北へ北へと車で約2時間半北上するとモンブランがありイタリア国境にとても近いです。
オーストリア国境沿いの東アルプス:
北東へ移動するとカルニケ山脈がスロベニアの手前まで伸びています。
自然遺産でも有名なドロミーティ山塊はちょうどオーストリアとの国境沿いですが、ほとんどイタリア領です。(かつてはオーストリア領だったこともあり、ドイツ語が話せる人も多いです。)
イタリアのスキー場の特徴はなんといっても南方向が多いことですね。
アペニン山脈のスキー場も充実
イタリアを横断しているアペニン山脈はジェノバから、南はカラブリア州まで約1200kmあります。 標高も1番高いところで Corno Grandeコルノ グランデ2912mです。
スキー場も点在しているのでローマから車で1時間半~2時間ほどでスキーを楽しむこともできます。
イタリアの冬の気候&スキーシーズンは?
イタリアトップの通信社であるANSA(アンサ通信 ansa.it)によると20世紀の間に気候もかなり変動しています。温暖化の影響でアルプス山脈で3500m以下クラスの山々の積雪量が50%もなくなり、直近30年間の間には70%の積雪が消えたとのこと。
イタリアの約9割以上ものゲレンデが人工雪の設備を所有しているそうです。
とはいえ、気温は冷え込むときは冷え込みます。天気のいい日は気温も上がり、日焼けサロン並に光線も強いですが、曇りの時や雪の日なんかではー10度でも寒い寒いと言いながら滑ります。
−10度の時にはさすがにヘルメットがないと寒すぎましたが、防寒対策をしっかりしてしまえばスキーは十分楽しめます!
イタリアのスキーシーズン オープンはいつ頃から?
こちらはスキー場によってバラバラです。
ちなみに2021/2022年度はシーズンで1番早いところで11月第1週目の土曜からスタート、早いスキー場で11月下旬、
ほとんどのスキー場は12月4日や5日よりオープンしたそうです。
たっぷり4月まで冬スキーが楽しめるようになっています。
そして、すべてのスキー場ではないですが、ライトアップで夜も23時くらいまでスキーが楽しめるところもありますよ!
体力がある人や夜のロマンチックな雰囲気で滑ってみたい方はぜひチャレンジしてくださいね!
イタリア流ゲレンデの楽しみ方 滑って&優雅に日光浴&アペリティーボ
スキーバカンスでとても驚くことの一つに意外とシステムが充実していることです。
スキーリフト前にはたっぷりの駐車場が管理され。
スキー教室や個人レッスンなどのスクールも充実。
チケット購入後は専用のICカードでほとんどのスキーリフトは自動改札などなど
イタリアの中でシステムが機能していると感心してしまいます。笑
そして、なによりもゲレンデ内にあるたくさんのレストラン&カフェでもバカンスを楽しめることです!
・とにかく景色がいい!
・天気がいい日はテラス席でランチが楽しめること
・スキーができない人も立ち寄れるロケーションもあること
・まったりカフェでスキー休憩にぴったり
・バカンス中の大人はビールやワインを昼間から飲んで気分はもうアペリティフタイム!
・レストランでは、その地域の郷土料理のコースがあるところも。グルメも楽しめちゃう!
などなど
スキー中にもリラックスできる場所があるので、自分の体力に合わせて満喫できます。
さすがイタリア人。バカンスに関して超一流ですね。笑
スイスももちろん充実していますが、ご飯はやはりイタリアの方が安くて美味しいです。(フランスのスキー場は行ったことがないので比べられません。すいません。笑)
ただ、混雑している時はオーダーしたメニューがなかなか来ない、サービスが悪いなどは想定内! その辺りはイタリアなので期待はしない方がいいでしょう。
スキー場以外にも充実したスポットがたくさん
さて。スキーバカンスですからスキーをしない人には大変面白くないロケーションと思われがちですが、これがそんなことは全然ありません!
さすが観光国イタリア。人々が楽しめるようにいろんな設備が充実しています。
夏はサイクリングロードが冬はお散歩コース
各地にスキー村が点在しているのですが、村と村を繋ぐようにサイクリングロードがあるとこが多く、この道沿いが河川が多いです。
水のせせらぎの音を聞きながら、大自然の美味しい空気をいっぱい吸い、そしてアルプスの壮大な雪山を眺めながらのお散歩もなかなか粋ですよ!
スケート場やスパなどの施設も点在
天気がどうしても悪いや、スキーができない人でも十分に楽しめる施設が点在しています。
屋内外で楽しめるスケート場は、ナイト営業をしていることもあるので朝から晩までこれまた楽しめますし、スパも充実していますよ!
美しい雪山を眺めながら温水プールで楽しむのもよし。冷えた体を温めるべくトルコ風呂やサウナでしっかり汗を流してスパを楽しむこともできます!
スパは都市よりももしかしたら充実しているかもしれません!
もう一つの楽しみは「おいしい水」!
アルプスでは、飲料も水道水で十分美味しいです。なんてったってアルプルのミネラル水をそのまま水道でもいただくことができます。
都市部のカルキがいっぱいの硬水と違い、硬水といってもまろやかで肌に負担がありません。
レストランなどでもこの地域になると市販のミネラルウォーターをオーダーする方もいますが、
Acqua Sorgenteアックア ソルジェンテ(湧き水)をくださいと言えば、カラフなどボトルに水道水を入れて持ってきてくれます。市販のは有料ですが、”湧き水”の場合は無料です。
水が美味しいのでスパで肌がパサパサになることなく、提供されるハーブティーもとっても美味しくいただけます。
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いかがでしたか? ヨーロッパのスキーに興味がある方々へ少しでも事情が解説できていたら嬉しいです。
次のブログではおすすめのスキーリゾートをご紹介していきますね!
ちなみに筆者は長崎生まれなのでスキーとは本当にご縁がなく、スイスイ滑れる人が羨ましいです。 イタリアではスクールに何度が通ってちょっとは滑れるようになりましたが
まだまだ恐怖の方が強いです。笑 そんな私でもスクール後は、家族や友人とスキーしたり、早めにホテルに戻ってサウナ三昧で体をリラックスさせたり。スキーバカンスは大好きです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!