たくさんの日本人の方をミラノでエスコートする度に、口を酸っぱくして、気をつけるように注意をしても話を聞かない人に限って被害に遭うケースがほとんどです。
気をつけている人は被害にあいにくいです。
自分は大丈夫。自分は英語が話せるので問題はない。こういった意識が態度に出ると、注意散漫になってスキが生まれやすくなるようです。
では何に注意して、どう過ごせば防犯となりえるのか、被害にあう確率を減らせるか。
チェックする場所を抑えて行動すれば、ビクビクする必要も激減します。
防犯でリスクを減らす豆知識としてぜひご活用ください!
相手はプロ。これで生活をしていることを知る
わかりやすい例で言えばジプシーがまさにそうですね。
小さな頃から、盗むことを学んで生きてきてますから、盗むことしか頭にない種族が存在します。日本でも考えづらいですが、大陸続きで長い歴史がそうさせたのでしょうか。
ジプシーはイタリア人ではありません。肌の色は濃く、国籍すら持っていない人もいるのでは。
それから、私が被害にあった時は携帯電話も盗まれてベネズエラに30分ほど電話をされていました。
携帯会社に電話番号先を聞き出したら最後の下2桁は法律で突き止めることはできないとのこと。
犯人確定もできずただ悔やまれるばかりでしたが、彼らはおそらく移民でしょう。
日本人で海外に移住している方と違い、東南アジアやアフリカ、中南米からヨーロッパにきている人々のほとんどは自国で生活ができないため職を求めて移住して、生きるための目的で自国を離れている人もいます。
とはいえイタリアへの移住も滞在許可証を取得するだけでも大変で、中には違法在住者もいることでしょう。職も簡単に見つからない場合は貧困でこうして盗むことに走り出す人もいるのでしょう。
お国柄でも違ってくるから、平和な日本からは考えられませんね!
もちろんイタリア人のプロもいます。
窃盗プロは、いつも貧乏そうな格好をしているとは限りません。
ファッションの展示会などでは、エレガントな紳士からバックを盗まれた。なんてことも聞きます。
こちらが「私は自分の持参品の管理はちゃんとしているので、あなた方には触れされません。」
「気をつけています。」のアピールをしていると、相手は他を狙っていくのでパスされます。
ターゲットは周囲に気を許している人。イタリア人でも盗まれている。気を許している人、好きがある人が狙われる。
日本人はよく狙われているとか、被害が多いとか聞きますが、日本人だからと言うよりも
注意している日本人の人は被害にはあいません。
逆を言えば、イタリア人でも被害に遭う人もたくさんいます。
朝の通勤時間にいつの間にかリュックから財布がなくなっていたとか、
大口のトートバックから財布を抜かれてしまったとか、
職場で財布が盗まれたとか身近にあります。
そう。プロはわたし達の行動をよく観察しています。 ボーッとしていたり、注意散漫な人とわかったらいつの間にか近づかれ、隙を見て獲物(この場合は財布)を狙っているのでしょう。
テラスでイタリア人の友人とアペリティフ中、世間話にはしゃいでいたら
コートを手に持った男性が近づいていき、わたしの目の前でそのコートで友人が椅子に引っ掛けていたバックを覆って持って行ったことがありました。
目撃したわたしは「Ladro!ラードロ!盗人!」と叫んだら、走りながらバックをコートから落として走って逃げて行きました。
その時、ラードロと叫んだもんだから、たくさんの人が彼を一気に注目したんですね。
なので彼は失敗したと判断してバックを落として身軽になって走って逃げて行きました。
一度無くしたものが取り戻せることはほぼありません。
フィレンツェのファッション展示会場でバック丸ごと盗まれた方がいらっしゃいましたが、
彼の場合は数時間後バックと中に入っていたパスポートが出口付近のゴミ箱にあったと展示会場のセキュリティー部隊のお兄さんが見つけて届けてくれたことがあります。もちろん財布はありませんでした。
目の前で事実上戻ってきたケースはこの一件だけです。
これはラッキーとしか言えません。時々こんなケースもあるようです。
特に人混みは彼らのターゲット
地下鉄、バス、トラム、鉄道、駅、展示会場、レストラン、、、本当にまあ色々な場所がターゲットになりますね。
そんな時は、自分にどんな人がいるか一通りご覧になると良いです。360度景色ではなく人の目をみます。
大体、盗もうとしているプロはターゲットの顔や服装よりもバックの形とか、その人の態度をみています。どんな時でもバックに手を差し伸べるスキがあるかどうかをチェックされているので
常に気をつけている素振りが見えたら、スキのある人を探すためにスルーされます。
あと荷物が多すぎて手が開かない時にもスキだらけなので、狙われますし、だらっとしていたり、バックが無防備だったりするのが態度でみれると後は、狙いを定めて2、3人組でチームワークで他に気を取らせている間にバックを奪うこともあります。
この手のプロは1人で取り掛かる人もいれば2人や4人などのチームで取り囲み作戦など、実にいろんな手口を考えています。
歩く足が速い人、手際が良い、身の回り品がきちんとしていて気をつけているのがわかる人などは手強いと思われるだけですぐ他のターゲットを探し出すので、常に気をつけているオーラをちゃんと出してさえいれば大丈夫です。
馴れ馴れしく声をかけてくる人も気をつけて!
馴れ馴れしく近づいてくる人は何を狙っているのかすぐに判断するのがいいでしょう。
まずは疑うこと。関わる人全てが善意のある方とは限りません。
周りに人がいる場合は叫んでみるのも手。 周りに人がいない場合は、さっさと人のいる場所へ移動しましょう。
わたしはすぐに証拠が取れるように、スマホでその場の写真またはビデオを撮れる体制を整えます。
彼らは証拠や爪痕を残さないようにするので、リスクや不利があると判断したら向こうから去ってくれます。
あとはSOSですぐに電話ができるようにすることもいいかと。
偽りの警察にパスポートを見せろと言われて・・・
イタリアではないですが、実際にわたしに起こったことです。
スペインはマドリッドで両親と家族旅行のこと。
日中の時間に観光で歩道を歩いていると、車が1台父にゆっくりと近づき中の人が話かけていました。警察だからパスポートを見せろと車の中から父と交渉。家族のパスポートは全部わたしが持っていたので、父から呼ばれて車に近づくとどうも怪しい。
身なりもくたびれているしそもそも容姿がスペイン人っぽくありません。
警察官の証明は?と聞くと、警察官である証明書のようなものをパッと見せますが1秒で閉じました。 これは怪しいと思い、大声で「どこに警察って書いてるんですかね?」とイタリア語で
周囲に響くように叫んだら、車は発車し逃げて行きました。笑
気をつければ、被害は免れます。
安易に呼ばれたからといって近づかないことも大切です。
外国人との交流は、場所を選んで、人を選んでくださいね。
大事なのは、常に意識することですね!
慣れるまではずっと意識するのは疲れますが、これは海外旅行ではつきものです。
飛行機以外の乗り物で居眠りなんてもってのほかですよ!(ツアーだったらできるでしょうけれど。)
EU旅行で移動が多い場合は、言語の問題や初めての場所での行動などでドキドキするのでいつも以上に疲れます。
無理はせずに休憩時間はいつもより多く取ったり、夜はぐっする眠れるように工夫して対応してくださいね!
ぜひビクビクせずに、楽しい旅行になるために行動時には気をつけることを心がけるだけで
全然変わります!
常にアンテナを立てる。ちょっと過敏症?心配性?くらいが正解!
ぜひ楽しい思い出いっぱいのイタリア旅行になるために、気を引き締めて注意するべきところはしっかり注意ください⚠️
次回は、どんな風に気をつけたらいいのかちょっとしたコツのようなものがご紹介できたらいいなと思います。 お役に立てるかどうかはわかりませんが、わたしはこのコツをつかんでからは1度も被害に合うことなく防犯対策になっていますので情報共有までにご紹介させてください!
では、この度も最後までお読みいただきありがとうございました♡