楽しみなヨーロッパ旅行。周遊の日数や滞在する国によっても違いますが、やはり多少の現金は必要なのか?どのくらいあったらいいのか?相場が知りたいですよね。
そこで今回は、いくら両替していると安心か、どんな準備をしていれば支払いに困らないか。
みなさんの参考になれるようにご紹介できれば思います♡
世界標準比較!日本とイタリアは現金主義の傾向がある?!
ヨーロッパでキャッシュレス化の進んでいる国と現金主義の国に分かれている傾向があります。ちょっと古いデータなんですが、そもそも世界国別のキャッシュレス普及率にどのくらいの差があるのか覗いてみましょう。
各国のキャッシュレス手段別民間最終消費支出に占める割合(2015年)
引用元:一般社団法人日本クレジット協会「日本のクレジット統計」より、NTTデータ経営研究所作成
こういったデータで日本でカードを利用している感覚とどう違うのか。日本を基準にして把握できると両替のイメージもつきやすいかと思います。ヨーロッパでも北欧やイギリスなどはキャッシュレスが進んでいるようなのでクレジットカードの対応が楽ちんのようですね。
日本とイタリアは意外と現金主義の国の分類に入るようです。
ただ、コロナ後は明らかにカード決済がどの国も増えたと思います!
イタリアもロックダウン中、アマゾンや通販、ネットフリックスなどEコマースの普及でオンライン決済が急増しました。
日本も世界からみると現金重視のようですが、クレジットカード利用以上に電子マネー(スマホのQRコードやsuicaなどのプリペイド式ICカード)などキャッシュレス化にたくさんの選択肢があるので、近年のキャッシュレス化はイタリアよりも進んでいると思います。
少額決済がスムーズな国では現金はほとんどいらない?
ヨーロッパの国別で現金主義の傾向が強い国とキャッシュレス先進国にそこそこ格差がありましたね。
ユーロ通貨の現金両替は、小額決済が可能な国は、現金が手元になくても困らないと思います。旅行中の支払いもカードでほとんどできれば現金の準備も小額で済みそうですね。
イタリア🇮🇹の場合
もちろんクレジットカードは利用できますが、コーヒー1杯にカード決済するという発想がそもそもないかもしれません。
ミラノに住んでいるとカードは日本と同じくらい問題なく使えますが、バールやマルシェ、キヨスクでは現金が基本のお店の方が多く存在します。
飲食店では30ユーロ以下の支払いはカードでやめてくれと断られることも稀ですがあります。
特にローマから南イタリアは現金主義の傾向が強くなるかもしれませんね。
余談になりますが、キャッシュレスだなあと感じたイギリスでのプチ経験を〜
イギリスのヒースロー空港にて、トランジットのため数時間しか滞在しない時もお買い物はポンドになります。以前だったらコーヒー1杯すらポンドがないと(ユーロと日本円だけの持参で)飲めなかったのが、コーヒー1杯の少額(約3ポンド500円以下)でもクレジットカード払いが普通にできるようになったので両替の問題もなく飲めるようになって助かりました。笑
イタリアとカードの扱い方がやはり違いますね!
外貨両替は日本で済ませるが安心!
両替はヨーロッパに到着してから現地でやった方がいいのかな?と考えてしまいますが、これは日本で済ませましょう!
日本での外貨両替の手段も銀行や両替所、宅配サービスと色々なサービスがありますが、ヨーロッパの現地で両替するのと比較して総じて手数料は低いです。日本国内の外貨両替の情報はネット検索したらたくさん出てきますので、ご都合に合わせて利用されるとよろしいかと思います♪
過去、外貨両替でルートが一番よかったのが郵便局でしたが、残念ながらこのサービスは2020年に終了しました。今はゆうちょ銀行が取り扱ってくれているようですが手数料が他銀行と比べてお安いかどうかはわかりません。(ごめんなさいw)
もう1つ、日本で外貨両替を済ませていた方がいい理由として、
ヨーロッパ行きの飛行機は直行便でも10時間以上のフライトがほとんどで(テンションが上がってウキウキはしていますが)肉体的にはとにかく疲れます。
空港に着陸してからも、パスポートコントロール▶️スーツケース受取▶️空港から宿泊先まで移動
と、どんなにスムーズに移動ができたとしても数時間はあっという間にかかります。
疲労の上、言語の全く通じない場所でいきなり携帯WiFiや両替手続きを、大きくて重いスーツケースをずるずる引きずりながら行うのは大変です。
そもそも現金はいくら用意すればいいの?
日本国内にある国際空港で両替したのはいいけれど結局使わずに帰国してくるのも残念ですし、急な現金の支払いでお金が足りないってなるのも困りますよね。
イタリア🇮🇹の場合
相場としては一人での行動で300ユーロの現金と、2万円ほどの日本円(日本に帰国してから使うと思うので余裕を持って)あとはクレジットカードを上手に利用するといいかと思います。
ご家族との旅行ですと大金を持ち運ぶのも大変ですし、お一人あたり150ユーロ~200ユーロお持ちであれば数日は問題なく過ごせると思います。
もし、大人数で旅行をされる場合は、割り勘などで常に現金回収などのお会計が想定される場合、現金を少し多めに用意されてもいいでしょう。 (移動代と食事代など1日150~200ユーロほどを目安に)
あとは、旅先でのカード利用で様子をみて、ATMキャッシングを利用して、ちょっと気持ち多めに現金を用意されていいかと思います。 イタリア現地ATMキャッシングについてはこちらの記事をどうぞ → イタリアでかしこく両替!ATMキャンシングってどうやるの?スキミングされるって本当?
特に南イタリアは現金が強い傾向だと思うので、北イタリアではカードを南では現金多めに用意してもいいかもしれません。
100ユーロ紙幣は必要ありません
イタリアでは100ユーロの流通は低いです。そして高級ブティック以外で利用するのは控えることをお勧めします。 お店がお釣りに困るのと、スリ集団から現金を持っていると目をつけられる確率が高くなるので、防犯対策としても持たない方がいいでしょう。
イタリアでは50ユーロ以下の紙幣を使うことが多いので、両替時には5・10・20ユーロを多めに両替しておくと少額の支払い時にも困りませんし、分散して所持ができるのでスリ対策にもいいですね!
要注意!到着空港でクレジットカードの被害発生!
ミラノでは、特にマルペンサ空港で入国したばかりの旅行者をターゲットに、自分の国に電話ができなくて困っているからクレジットカードを貸して欲しい。と言って近づき、クレジットカードをスキミングもしくは入れ替えして暗証番号もちゃっかり覚えて、数十万円単位でカードを利用されるというとんでもない被害もあるそうです!
情報元:北イタリア治安情勢通報ークレジッドカードすり替え被害の注意喚起より
https://www.milano.it.emb-japan.go.jp/files/000481170.pdf
日本国内でできる諸々の手続きは日本で済ませてからEU旅行へ出発するのを強くすすめします。日本国ミラノ領事館が発行している安全の手引きに記載されているくらいなので、被害の数も多いのでしょう。 クレジットカードは、スマホと同じくらい海外生活ではとても大事なので、他人には絶対に触れさせない、見せない、暗証番号を渡さないを徹底してください!
快適なヨーロッパステイの準備をしっかり行って、ストレスのない素敵な旅になるよう今後もお役に立てるような情報を配信していきますね!
最後までお読みいただきありがとうございました♡