ジェノバを州都にするリグーリア州はイタリアの20の州の中でも細長く海岸に面しています。
フランスのコートダジュールへ続くイタリアとの国境から、350km延びるリヴィエラ海岸の南に位置しているのがチンクエテッレです。
イタリア旅行が大好きな方はもうご存知の方もたくさんいらっしゃるかと思いますし、1997年に世界遺産にも登録され、イタリア旅行で一度は訪れたいと思うロケーションの一つではないでしょうか。
今回は、2021年夏の話題作 『あの夏のルカ』の舞台となったチンクエテッレへのアクセスをご紹介しますね!
フィレンツェ やジェノバから快適な旅の計画のお手伝いできればと思います!
世界遺産登録はチンクエテッレ、ポルトヴェーネレと小島群
チンクエテッレの5つの村に、ポルトヴェーネレそして、ポルトヴェーネレの沖合にあるパルマリア島、ティーノ島、ティネット島で、この一体は国立公園としても指定されているので環境保護や文化遺産保護、景観保護などの規制もしっかりしている地域です。
8kmの短い距離の中で、断崖や海岸の入り組んだ土地をうまく活用して、カラフルな村々が形成されていることに驚きます。
独自の居住村々を築いた後、リグーリア州に属して1000年ほどの歴史のある村ですが、こんなにも密集しながら村を守ってきた歴史にも興味が湧きますね。
2021年の夏もチンクエチェントにも例年よりは少ないものの、EUから観光客が訪れました。
残念なことに、一部の地域で8月7日より山火事の災害で鎮火するのに1週間ほどかかったようです。
チンクエテッレの街には直接の被害はなかったものの、車での移動などには規制があったようですね。旅行中はこういった自然災害に遭遇することも有り得るので出発前にチェックできるといいですね!
2021年夏にリリースされた『あの夏のルカ』の舞台に!
Visualizza questo post su Instagram
ディズニー&ピクサーの最新作「あの夏のルカ」舞台のモデルとなったチンクエテッレが映画の中にかなり忠実に再現されていて、まるでイタリア旅行をしている気分にもなれるとか?
街の特徴をかなり模倣し、崖の上に形成されている街の構成なども見事に取り入れているとか!
映画にもインスパイアを与えてしまうほどイタリアの街はこうも魅力的で、無駄に都市開発もせず文化遺産として景観を保護する政府や地方自治体の長年の努力が、観光資産となって映画の舞台にまでなるんですから、すごいですね!
益々チンクエテッレに観光客が押し寄せること間違いないですね!
地図から見てみよう!北から順番に村の名前をを紹介!
リグーリア州最南端のLa Speziaラ・スペーツィア県に属しています。
都市と最寄り駅間のアクセス:
リグーリアの州都のジェノバからチンクエテッレの1番北の村モンテロッソまで約90km
車で1時間半、 電車で約1時間10分~1時間30分
フィレンツェからチンクエテッレの1番南の村リオマッジョーレまで165km
車で約2時間30分、電車では2時間45分ほど(電車ではラ・スペーツィア駅で乗り換える)
チンクエテッレは車での移動が大変不便なので、電車または船での移動がお勧めです。
チンクエテッレ(5の陸)北から順に
→ モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso)夏のビーチでイタリア人と一緒にまったりリゾート
→ ヴェルナッツァ(Vernazza)チンクエテッレを代表する美しい村!
→ コルニーリア (Corniglia)崖の上の村へのアクセスは体力と相談して!
→マナローラ (Manarola)チンクエテッレを代表する撮影スポットがある!
→リオマッジョーレ(Rio Maggiore) チンクエテッレ1大きい町!(ブログのトップ画像)
モンテロッソ⇄リオマッジョーレ間が8kmほどあります。
そして、リオマッジョーレからさらに海岸を11km南下して
→ ポルトヴェーネレ(Portovenere) 車での旅行だったらここを拠点がオススメ!
→ 小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)
ポルトヴェーネレとリオマッジョーレ間を車で移動するとなると山道で25km・約40分かかります。
そして、ポルトヴェーネレは駅がないため最寄り駅はラ・スペーツィアからバス移動、またはリオマッジョーレから船(約35分)で渡るなど、電車での移動ができません。
チンクエテッレ5つの陸へ電車でアクセス
チンクエテッレ エクスプレスという列車が運行しています。(2021年は5月1日から11月7日まで。11月8にちよりトレニイタリア通常の普通料金。)
このチンクエテッレエクスプレスは、5つの村を繋いで走る専用列車です。
15分毎運行:
→ モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso)●荷物預け所あり
↑↓ 所要時間平均4分
→ ヴェルナッツァ(Vernazza) ●荷物預け所あり
↑↓ 所要時間平均4分
→ コルニーリア (Corniglia)
↑↓ 所要時間平均5分
→マナローラ (Manarola)
↑↓ 所要時間平均6分
→リオマッジョーレ(Rio Maggiore)
1回券大人4ユーロ(時刻を押してから75分間有効)
1日券大人16ユーロ
※ チンクエテッレ以外の駅から乗車の場合は乗り越し追加料金が別途かかるので気をつけてください。
- 1日に数台急行列車が、モンテロッソ駅とリオマッジョーレに到着するのもあります。
詳しくはトレニタリア(国鉄)の英語版をご覧ください。
https://www.trenitalia.com/en/services/travel-around-5-terre.html
チンクエテッレ連絡船
船からはコルニーリアには止まりません。
電車と違いちょっと時間はかかりますが、海側からみる景観も時間があればぜひ体験ください。
船便は基本1時間に1本ですが、2時間運行しない時間帯もあるので現地で確認しながら
村での滞在時間も有効に過ごしてくださいね!
始発も9:00~ 最終便も18:00ごろで終わります。
・・・・・
→ モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso)
↑↓ 所要時間平均10分
→ ヴェルナッツァ(Vernazza)
↑↓ 所要時間平均20分 X コルニーリア (Corniglia) 船は止りません!
→マナローラ (Manarola)
↑↓ 所要時間平均5分
→リオマッジョーレ(Rio Maggiore)
↑↓ 所要時間平均35分
→ポルトヴェーネレ(Portovenere)
ジェノバ方面からのアクセス
ジェノバからチンクエテッレ観光のスケジュールを立てやすいように、どんなプランがあるかご紹介します!
イタリア国鉄トレ二イタリアでのアクセス
所要時間・列車料金(2021年8月現在)・運行を車種別にご紹介します。
● Intercity インテルシティ 特急列車 乗り換えなしで1時間18分
15,5ユーロから(2等車)2時間毎に1本
● Regionale veloce レジョナーレ ヴェローチェ 快速列車 乗り換えなしで56分、 9,5ユーロから 1~2時間毎に1本
● Regionale レジョナーレ普通列車 乗換1回多し。所要時間2時間8分 運行は2時間毎に1本が多い 9ユーロ
バッテッロ遊覧船も
ジェノバの港発→ チンクエテッレ間をBattello(バッテッロ 小船)が運行されています。
Golfo Paradiso ゴルフォ•パラディーゾ社が運営。
● ジェノバ アンティーコ港出発9時で、約2時間半をかけてチンクエテッレへ
11時半ごろにモンテロッソに到着。
14時半ごろにショルダー へ向けて出発する船です。
7月~9月 毎週火曜・土曜運行 1日1便(事前予約のみ)
片道 21ユーロ、往復40ユーロ
天候が悪い場合は運休
https://www.golfoparadiso.it/en/tourist-lines/
● サンタマルゲリータ リーグレ⇄ チンクエテッレ間
こちらはポルトフィーノ観光での最寄り駅でもあるサンタマルゲリータ リーグレを拠点にポルトフィーノやチンクエテッレの観光に行くのもありかもしれません。
ご参考までにこちらもお読みください→ <ポルトフィーノへリゾート旅>行き方・お土産・旅ルートまとめ
TigullioーMarine Line ティグッリオーマリーネ ライン
7月~9月 毎週月・水・金・日
片道 25ユーロ、往復40ユーロ
天候が悪い場合は運休
最小定員が20名を超えない場合は欠航
いくつかコースがあって、片道の場合は下船した場所で終わりますが、
1時間もしくは3時間滞在してチンクエテッレやポルトヴェーネレを周遊してくれるコースもありますので現地で確認してみてください!
https://traghettiportofino.it/en/
リヴェリア海岸をたっぷり満喫してみたい方はこちらの船でプチクルーズの気分を体験されるのも面白いかもですね!
フィレンツェ方面からのアクセス
フィレンツェから電車で向かうと、必ずLa Spezia ラ・スペーツィアという駅で乗換をして、チンクエテッレエクスプレスの乗って向かいます。
ラ・スペーツィアの駅には荷物預け所もあります。
自分たちで日帰りはかなりハードスケジュールですが、フィレンツェからツアーもありますので旅行のスケジュールと相談しながらご検討してみてください!
イタリア国鉄トレ二イタリアでのアクセス
ラ・スペーツィア行きの電車が多く、一度下車してチンクエテッレエクスプレスに乗換がほとんどです。
ラ・スペーツィアまで
● Regionale veloce レジョナーレ ヴェローチェ 乗換なしで最短2時間15分 ピサで乗り換えが多い。14ユーロから 1~2時間毎に1本
● Regionale レジョナーレ普通列車 乗換1回多し。所要時間2時間30分 運行は2時間毎に1本が多い 14ユーロから
観光バスや小人数ツアーもある
フィレンツェから出発する日帰りツアーは観光バスでチンクエテッレまで、そして各村まで電車か船で英語のガイドが連れて行ってくれて4つの村(階段の上り下りが激しい、コルニーリアを省くのが多い)を周遊し、観光案内と現地で自由行動できるような組み合わせのものなど。
他にはホテルまで10人用のバンが迎えにきてくれ、3つの村を車で回ってくれてあとは自由行動などのツアーもあります。
ハイシーズンの時は100ユーロ/1人が相場でした。
チンクエテッレツアーは人気が高いので、日本の旅行会社に問い合わせてみてもいいかと思いますし、英語ガイドがメインと思いますが、トラベルコにて検索したり、AirbnbやGetYourGuideなどでどんなツアーがあるかチェックされてもいいかもしれませんね!
//////////
チンクエテッレに一度いくのであれば、ぜひ1泊してハイキングや遊覧船、夜景をみながらのディナーなどたっぷり楽しんでいただくといいかもしれませんね!
個人的にはポルトヴェーネレに滞在できる時間があればぜひ半日過ごして欲しいです!
と、いうことでポルトヴェーネレについては別のブログ記事でご案内しますので
どうぞお楽しみに!
この度もお付き合いいただきましてありがとうございました!