イタリア旅行を思いっきり楽しんでいただくためのトラブルの心構えについては、ブログの記事にて個人的な観点からですが説明させていただきました。
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今回は万が一トラブルがあった時でも慌てず、どんな対応をすればスムーズに処理ができるか緊急連絡先等をまとめました。
もちろん楽しい旅行で、何事もなく日本へ帰国していただくのが1番ですが、
人生で1度や2度、災難に遭遇することもあるかもしれません。
実際に被害にあってしまえば、極度の疲労と落胆が激しくて全てが重労働になってしまうので
被害後のリスクを最低限に抑えるべく、ここではまとめてみました。
対処として優先したい順位は下記の通りです。
- 必要な場合は緊急通報先に電話する
- クレジットカードや携帯電話を紛失した場合、使用停止の手続きを行う
- 警察へ行き「盗難・紛失届受理証明書」を発行してもらう
- 被害のあった街を管轄する日本国大使館(ローマ)または日本国領事館(ミラノ)に行って届ける
- パスポートを紛失した際は、再発行または「帰国のための渡航書」の発行を依頼する
- ホテルや航空会社、日本の家族へ等連絡して速やかに日本へ帰国ができるように段取りを行う
では、詳しくみていきましょう。
イタリアの緊急通報用電話番号
◎Carabinieri カラビニエーリ 国家憲兵・軍警察(救急車要請も可):電話112
◎Polizia ポリツィーア 国家警察(救急車要請も可):電話113
一般市民にとっては、カラビニエーリもポリツィーアも善良市民を守ってくれる存在なので
緊急連絡はどちらになさっても問題ありません。
◎Vigili del Fuoco ヴィージリ・デル・フオーコ 消防署:電話115,112
◎Ambranza アンブランツァ 救急車:電話118,112
クレジットカード会社等の連絡先は予め入手しておこう
クレジットカードの発行元に盗難・紛失に遭った旨を連絡し,クレジットカードの差し止めを行います。 カード会社やカードの種類によって,緊急キャッシングや緊急カードの発行を受けることができることがカードの種類によっては可能です。
主なカード会社の連絡先(イタリアで紛失・盗難に遭った場合):
● VISA ジャパングループ:イタリア 800.1212.1212 (24h対応、日本語可)
日本 +81−3−5392−7314
Visaカードの発行元によってコールセンターの電話番号は異なります。事前に確認ください。
● MASTERカード:イタリア 800.870.866 (24h対応、日本語可)
● JCBカード :イタリア 800.780.285 (24h対応、日本語可)
日本 +81−422−40−8122 (24h対応、コレクトコール可)
そのほか、海外旅行保険について、クレジットカード会社や保険会社にも相談してどんな書類が必要かも確認されるといいと思います。
携帯電話を紛失した場合、番号使用停止の手続きを行う
紛失した場合は、クレジットカードと同様すぐに悪用されないように停止してください。
主な携帯電話会社の連絡先:
● NTTドコモ:+81.3.6832.6600
● ソフトバンク:+81.3.5351.3491
● au:+81.3.6670.6944
できれば、旅行出発前に契約している携帯電話会社の
海外専用コールセンターの電話番号をチェックしてメモを控えているといいかと思います。
最近はパスポートと同じくらい携帯電話を失うと、地図も情報も、インターネットも全く使えなくなるので負担大です。
特に新しい機種のIphoneは高値で売買がされるので狙われやすいです。
テーブルの上に置きっぱなしなどせず、常に管理する意識で行動してくださいね。
貴重品は紛失したけれど、携帯だけは手元に残っている場合
ホテルから電話をすると手数料が多くとられ、国際電話料金も非常に高いので
日本とのやり取りに負担がかかります。
クレジットカード会社や海外旅行保険の会社への連絡も情報確認などで待たされたりやり取りで時間がかかるので、
携帯のアプリケーションにスカイプを予めインストールして1000円ほど入金しておくと
国際電話で日本に電話連絡を取りやすくなり非常に便利です。
あとは家族や会社への連絡は、インターネットさえ繋がっていれば
LINEでいつでもどこでも無料で電話ができるので活用できますね。
盗難・紛失の場合の対処法
在イタリア日本国大使館または在ミラノ日本国領事館へ行きパスポートや渡航書の発給をお願いする。日本へ帰国する日程などを相談し、パスポートの切替発給など対処してもらえます。
まずはイタリア警察へ。「盗難・紛失届受理証明書」を発給してもらう
パスポート、航空券、クレジットカード などの再発行が必要な場合、警察署発行の
「盗難・紛失届受理証明書」が必要になります。
盗難届 Denuncia di Furto(デヌンチャ・ディ・フルト)
紛失届 Denuncia di Smarrimento(デヌンチャ・ディ・ズマッリメント)
● ローマ県警察本部 Questura di Roma Ufficio Denunce クエストゥーラ・ディ・ローマ・ウッフィーチョ・デヌンチェ
日本語併記の届用紙あり。24時間対応
アドレス: Via San Vitale, 15 Roma ヴィーア・サン・ヴィターレ,ヌーメロ・クインディチ、ローマ
● 鉄道警察 Polizia Ferroviaria ポリツィアフェッロヴィアーリア
電車の中での被害、駅構内での被害等を申し出る際は、大都市の場合は駅ホーム1番線側をチェック。
小都市の場合は駅ホーム前に設置されています。
受付時間は不定なので、閉まっている場合は、その街の1番大きな警察署へ行ってください。
パスポート再発行または帰国のための渡航書、発給手続きを行う
パスポートの盗難に遭ったり,紛失した場合は、
大使館(または総領事館)で「パスポート」または「帰国のための渡航書」の
発給を受ける必要があります。
どちらが必要かは用意できる書類によって異なるそうです。
必要書類:
○パスポート/帰国のための渡航書申請の必要書類
① 警察署発行の「盗難・紛失届受理証明署」
② 写真 2葉
③ 戸籍謄(抄)本,または全部(個人)事項証明(6 ヶ月以内に発行されたもの) 1通
④ 身分を確認できるもの(運転免許証等)
⑤ (帰国のための渡航書の場合)航空券または帰国便の予約が確認できる書類
○所要日数 パスポート : 休館日を除き2日(申請日翌日の交付)(帰国のための渡航書は、午前中申請の場合は,同日午後)
○手数料等 https://www.it.emb-japan.go.jp/nihongo/ryoujijouhou/tesuryo.pdf
詳しくは、在イタリア日本国大使館の資料をご覧ください:
安全対策 > 犯罪被害に遭われた方へ
https://www.it.emb-japan.go.jp/nihongo/ryoujijouhou/higai.pdf
病気、怪我をした場合の対処法
加入している海外旅行傷害保険のアシスタントサービスに連絡し,保険対象なのかどうかの確認を行い、ホテルに 医師を呼ぶことや病院を紹介してもらうことが可能なこともあります。
● 日本語での診察・医療相談が可能なクリニック
ローマ中田吉彦医院 住所 : Via Monte del Gallo, 4, Roma ヴィーア•モンテ•デル•ジャッロ,クワットロ(4)
電話 : 06-6381924 (携帯 : 335-671-7677)
イタリアの医師免許を保有する日本人医師 内科一般
● イタリアの救急医療は「Pronto Soccorso(プロント ソッコルソ)」です。
重篤な病気や交通事故等のけがの場合は,救急車を呼ぶなどしてプロント・ソッコルソを受診して下さい。
応急処置を受けることが出来ますがイタリア語で対応されます。
常に混雑していて、知人から話を聞いていると交通事故についてはすぐに応急手当はしてくれるようですが、待ち時間が4時間、ひどいとイタリア人でも12時間待たされたという方も聞いたことがあります。
詳しくは、在イタリア日本国大使館の資料をご覧ください:
安全対策> 病気になった方、けがをされた方へ
https://www.it.emb-japan.go.jp/nihongo/ryoujijouhou/byouki.pdf
○ローマ市内の主な救急病院
Policlinico Umberto Ⅰ ポリクリーニコ・ウンベルト・プリモ(ウンベルト1世総合病院)
住所 : Viale del Policlinico, 155, Roma
ヴィアーレ・デル・ポリクリーニコ,チェントチンクワンタチンクエ(155)
(テルミニ駅東側の旧市街地中心部)
電話 :+39. 06-49971
イタリア在日大使館はローマ、イタリア在日領事館はミラノ
◆在イタリア日本大使館 Ambasciata del Giappone アンバシャータ・デル・ジャッポーネ
住所:Via Quintino Sella, 60 00187 Roma
ヴィーア・クゥインティーノ・セッラ、ヌーメロ・セッサンタ(60番)
⚠️ 2021年8月現在
2020年3月18日から領事窓口を予約制です。
2020年10月3日から,ラツィオ州において屋外でのマスク着用が義務化されました。
※6歳以下のお子様,マスク着用が適切でない疾患をお持ちの方は義務の対象外。
開館時間(領事部窓口) 9:30-12:45、14:15-16:30(休館日を除く月 ~金)
TEL : (+39) 06 487 991 緊急時は開館時間以外も対応いただけます。
e-mail : consolare@ro.mofa.go.jp ※「領事部宛」と記入の上、送信をお願いします。
※在イタリア日本国大使館管轄地域 :
トスカーナ州、ウンブリア州、マルケ州、ラツィオ州、アブルッツォ州、モリーゼ州、カンパニア州、プーリア州、バジリカータ州、カラブリア州、シチリア州、サルデーニャ州 (上記以外の州は、在ミラノ総領事館の管轄地域となります。)
http://www.it.emb-japan.go.jp/index_j.htm
◆ 日本総領事館(ミラノ)
Consolato Generale del Giappone a Milano コンソラート・ジェネラーレ•デル・ジャッポーネ・ア・ミラノ
住所. Via Privata Cesare Mangili, 4 20121Milano
ヴィーア・プリヴァータ・チェーザレ・マンジーリ、クワットロ(4)
開館時間(領事部窓口) 9:15-12:15、13:30-16:30(休館日を除く月 ~金)
Tel. (+39) 02.6241141 緊急時は開館時間以外も対応いただけます。
当館領事業務メール・アドレス:info@ml.mofa.go.jp
⚠️ 2021年8月現在
領事部窓口は予約制です。予約には3日ほどかかるため事前にメールで問い合わせください。
※在ミラノ日本国領事館管轄地域 :北イタリア
ロンバルディア州、ピエモンテ州、ヴェネト州、エミリア=ロマーニャ州、リグーリア州、
フリウリ=ベネチア・ジュリア州、トレンティーノ=アルト・アディジェ州、ヴァッレ・ダオスタ州
ホームページ:
http://www.milano.it.emb-japan.go.jp/
総領事館への連絡や被害届などの詳細:
https://www.milano.it.emb-japan.go.jp/sicurezza/2014/2014_07.html
被害当事者となった場合の対処:
https://www.milano.it.emb-japan.go.jp/sicurezza/taisho.html
翻訳アプリを利用しよう!
旅行先で、困ったら翻訳アプリが助けてくれる時代になりました。本当に便利になりましたね!
翻訳アプリも色々とありますが、数年前に比べて機能もどんどん良くなってきていると思います。
ぜひ用途に合わせてご自身にとって使いやすいアプリを旅行前から、使い慣らしておくといいですね!
できれば、インターネットがない環境でも使えるもの。音声でも翻訳してくれる機能があるもの。
などを準備しておくと、いざとなった時にもコミュニケーションが取れやすいと思います。
イタリアではイタリア語と、英語の2種類を用意していれば言葉で困ることは随分と減ると思います。
- Google翻訳
- Papago
上記の2つのアプリが評価が高いようですね!
旅行代理店の連絡先または航空会社の現地事務所
旅行代理店の電話番号も万が一何かあった場合にすぐに連絡できるように電話番号は
事前に確認していた方がいいと思います。
🇮🇹 アリタリア航空
アリタリアカスタマーセンター
https://www.alitalia.com/ja_jp/support/contact-assistance/customer-center.html
日本から
+81(0)3-4589-4629
営業時間:月曜日から金曜日 日本時間09時から17時まで (土・日休み)
イタリア国内から:89 20 101(24時間年中無休)
イタリア国外から:(+39)06 65649
🇯🇵JAL
イタリア番号: 848-874-777
🇯🇵ANA
イタリア番号: +39.06.6501.1600
そのほかの航空会社の電話番号は、各社のホームページ等で検索してください。
出発前にPCやタブレット、各種書類はファイル保存しよう!
日本を出発する前に、
- パスポート
- 運転免許証
- クレジットカード
- 旅行代理店の領収証や旅券ナンバーなど
ご自分の分と、旅行に同伴する家族の分も一緒にまとめて全てコピーして紙保管してもいいかと思います。
ただ、常に書類を持ち歩くのも大変だと思うので、携帯電話の写真アプリに保存したり、スキャンしたものをグーグルドキュメントなどに保存しておくのもいいですね!
もし万が一、大変なことになっても情報を開示できると思います。
渡航の前にWチェック
ヨーロッパでは航空会社や空港運営会社のストライキもよく行われます。
気候変動の影響で、フライトの運行にも影響がある場合があるので
フライト使用3日前から1日1回は運行状況をチェックされてもいいかもしれません。
外務省の海外旅行登録 たびレジもお忘れなくですね!
○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:https://www.anzen.mofa.go.jp/
※在留邦人向け安全の手引き
https://www.anzen.mofa.go.jp/manual/italy_manual.html
・・・・・・
情報が何かお役に立てれたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!